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五輪代表合宿で、富樫、野津田ら「新戦力」のアピールは実ったか (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Nikkan sports/AFLO

「初めてみんなと一緒にやらせてもらって、自分の持ち味はある程度出せた」

五輪代表合宿に初めて召集された横浜F・マリノスFWの富樫敬真(手前)五輪代表合宿に初めて召集された横浜F・マリノスFWの富樫敬真(手前) 今季J1ですでに2ゴールを記録している気鋭のストライカーは自らそう語ったように、清水との練習試合でも積極的にボールを呼び込み、チャンスを作っていた。

 ノーゴールという結果には、「チャンスはあったので決めたかった。もう少し冷静になれていたら......」と悔しさを強くにじませながらも、「(後半45分間だけの出場で)もっとやりたかった。もしもう一回チャンスがあるなら、次は必ず点を取りたい」と意欲的に語る表情は、悔恨半分、充実半分といったところ。従来のメンバーに挑戦状を叩きつける形となった富樫は、こう続ける。

「この(代表の)ユニフォームを着てやれるのはすごくうれしかった。でも、これを練習試合ではなく、公式戦で着たい。その思いがより一層高まったし、今まで以上に五輪への思いが強くなった」

 リオ行きを目指すのは、もちろん、初招集組ばかりではない。

「国際大会に出ることは目標。U-17、U-20のW杯には出られなかったので、何としてもリオ五輪に出て活躍したい」

 そう語るのは、MF野津田岳人(アルビレックス新潟)である。

 野津田は10代のときから年代別日本代表の常連であり、長らく同年代の選手たちをリードする存在として活躍してきた。しかし、2009年U-17W杯には最終的に登録メンバーから漏れて出場できず、2013年U-20W杯には日本がアジア予選で敗れたため、出場できていない。

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