2016.04.29

なでしこジャパンに新風。スゴ腕・高倉麻子新監督の強化ビジョン

  • 松原渓●取材・文 text by Matsubara Kei
  • photo by Yohei Osada/AFLO SPORT

 27日、JFAハウスで記者会見が開かれ、高倉麻子監督のなでしこジャパン新監督就任が発表された。なでしこ初の女性監督の誕生だ。これまではU-20女子代表を率いており、しばらくは兼務することとなる。

これまでの指導経験を生かし、なでしこジャパンを牽引する高倉麻子新監督 1991年の第1回女子W杯中国大会で日本代表の背番号「10」を背負うなど、なでしこの草分け的な存在だ。

 指導者としても20年以上の現場経験を持ち、各年代代表でも最高の結果を残してきた。2013年のAFC U-16女子選手権では35得点1失点の圧倒的な成績で優勝し、翌年のU-17女子W杯では、育成年代で初の世界一に輝いた。そして、昨年のAFC U-19女子選手権でもアジアを制覇。今年11月のU-20女子W杯でも優勝の期待がかかる。

 U-16日本女子代表監督に就任したのは2013年2月。当時の言葉にはすでに、いずれ日本の女子サッカーをリードしていく覚悟とビジョンがはっきりと感じられた。

「自分自身が選手のときからいつも一歩目を歩く人間だったので、誰かがそこを踏み出すというよりは、たまたま私がその役目をさせていただくということ。この後もたくさん良い指導者が育ってくると思いますし、そのために恥ずかしくない足跡をつけていきたいです」

 それから3年が経ち、代表監督として登壇した指揮官の『言葉の力』はさらに強さを増していた。