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北朝鮮から勝ち点3。日本は「無様なサッカー」を自覚して戦った

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by Getty Images

 それがA代表であるか、年代別代表であるかはともかく、日本代表がアジアレベルの試合でこれほど防戦を強いられるのも珍しい。あたかも日本がアジアを勝ち抜くのが容易ではなかった、30年ほど前の時代に逆戻りしたかのようだった。

前半4分に先制し、そのまま1-0で逃げきった日本代表前半4分に先制し、そのまま1-0で逃げきった日本代表 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選(兼アジアU-23選手権)がカタール・ドーハで開幕し、日本はグループリーグ初戦で北朝鮮と対戦。試合開始からわずか5分でDF植田直通がコーナーキックに合わせて決めた虎の子の1点を守り切り、1-0で勝利した。

 勝つには勝った。だが、内容的に見れば、日本はほとんどの時間帯で、ただひたすら北朝鮮の攻撃をはね返し続けるしかなかった。追いつかれていても、いや、負けていてもおかしくないような試合だった

 もちろん、ボール支配率やシュート数で相手を下回ったからと言って、悪い内容の試合とは限らない。相手にボールを持たれていても、まったく危なげなく守ることができていて、遠目からの無理矢理なミドルシュートしか打たせていない。そんな試合も当然ありうる。

 だが、この試合はそうではなかった。

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