2016.01.13

正体不明の北朝鮮。サッカー五輪予選の日本は「したたかに勝つ」

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi  photo by AFLO

 昨年8月、中国・武漢で行なわれた東アジア選手権で連覇を狙った日本は、初戦の北朝鮮戦で先制ゴールを奪ってゲームを折り返したにもかかわらず、後半に入ってパワープレーに屈し、1-2の逆転負けを喫してしまった。

 その試合の1点目の場面で森重真人に軽々と競り勝ち、2点目のシーンで槙野智章の上を飛び、1得点1アシストをマークした身長190センチのストライカーこそ、U-23北朝鮮代表のエース――パク・ヒョンイルだった。

北朝鮮戦を前にリベンジを誓った南野拓実 リオ五輪アジア最終予選の組み合わせが決定し、日本の初戦の相手が北朝鮮になったとき、U-23日本代表チームの首脳陣はFWパク・ヒョンイルを”最警戒人物”としてマークした。ところが、AFC(アジアサッカー連盟)が7日に発表したアジア最終予選の登録メンバーから、その長身ストライカーが漏れていた。

 ケガなのか、クラブの都合なのか、それとも監督の構想から外れたのか……。

 たしかな情報は伝わってこないが、これが日本にとってプラス材料かというと、そうではない。パク・ヒョンイルが出てくれば、日本の誇るストロングヘッダー・植田直通(鹿島)を彼のマークに当て、パワープレー対策を入念に施せばよかった。

 だが、パク・ヒョンイル不在となった今、北朝鮮がどのような戦いを仕掛けてくるのか、その像がはっきりとした線で結べない。メンバーリストを見れば身長170センチ台のアタッカーも多く、むしろ地上戦で速攻を仕掛けてくる可能性もあるのだ。