サッカー五輪代表・久保裕也「最終予選で3年前の借りを必ず返す」 (4ページ目)
現に沖縄合宿では、久保は積極的に周囲とコミュニケーションをとっていた。自分のプレーを理解し、その動きをわかってもらおうと、ピッチ上で声を出して味方に要求していた。そうして日を重ねるごとに、チームメイトとの意思の疎通が深まっていった。
「すべては、最終予選で勝つためです。前線の選手に求められるのは、得点とゴールに絡むプレー。自分が決めるか、あるいは得点につながるパスを出すか。とにかく、勝利につながるプレーをしたい。そのためには、(自分と周囲の選手が)お互いに何を考えていて、何を望んでいるのか、しっかり理解しないといけないですから」
スイスでは、欧州リーグやチャンピオンズリーグの予備予選も戦ってきた。舞台は違っても、負けられない一発勝負の難しさ、厳しさは、すでに何度も経験している。アジアで戦う難しさも、U-19代表時代に嫌というほど思い知らされた。それらの経験は、間違いなく今回生かされるはずだ。
「イランやイラクは、欧州の国みたいな感じでフィジカルが強い。韓国は、日本とやるときは、いつも以上に激しく挑んでくる。アジアの各国は、日本と対戦するときは、全力でギアを上げてくるんで、それ以上の力を発揮していかないと勝てない。そのハードルが結構高いので、どれだけチームがまとまって戦えるかが、日本にとっては重要になる。あと大事なのは、初戦の北朝鮮戦。そこで勝てば、一気にいける感じがします」
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