新指揮官ハリルホジッチは「オシム+トルシエ」タイプ (4ページ目)
長谷部によれば、「(監督は)まだ気を使って、『日本人選手はやさしい』という言い方もするが、その言葉の裏側で、『日本人選手はまだまだ甘い』と言っていると僕には取れる」。ハリルホジッチ監督にしても、まだまだ就任したばかりであり、少し感情を抑えているところもあるのかもしれない。
それでも長谷部は、「今までの監督よりも間違いなくストレートに、より本音に近いところで話している気はする」と語る。
良くも悪くも“いい人”で、選手に対して理解がありすぎたザッケローニ元監督などと比べると、ハリルホジッチ監督には“毒”がある。これまでの日本代表監督にはあまり見られなかったタイプであり、あえて言うなら、オシムとトルシエを合わせたようなタイプ、といったところだろうか。
このひと筋縄ではいきそうもない、少々毒っ気のある新指揮官の下、日本代表はどんな変化を見せるのか。昨夏のW杯、今年1月のアジア杯と、立て続けに壁にぶつかった感のあるチームにとっては、悪くない刺激である。
これから面白くなりそうだ。
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