西川周作の決意「このまま2番手で終わるつもりはない」 (4ページ目)
――西川さんは、北京五輪だけでなく、2005年ワールドユース(現U-20W杯)にも出場しています。世界との戦いを前に高ぶるものがあるのではないですか。
西川 それはありますね。ワールドユースは1勝もしないまま終わりましたし、五輪でも勝っていない(※)。世界を相手に勝つ舞台は、もうW杯しかないので、いよいよそのときが来たのかなと思っています。
※2005年ワールドユースで日本は2分け1敗でグループリーグを突破。決勝トーナメント1回戦でモロッコに0-1で敗れた。北京五輪は3戦3敗でグループリーグ敗退に終わった。
――世界大会での初勝利のために、現在どんなことを心がけていますか。
西川 どれだけいい準備ができるか、ですね。試合でいいプレイができるかどうかは、どれだけいい準備ができるかで決まると思っているので。日頃、積み重ねたものが試合には出る。だから、いい準備をしたいです。
――西川さんにとって、W杯とはどんなものですか。
西川 小さいときは夢でしたけど、もう今は目標になり、目標から通過点になってきているのかな。次のステージへ行くためにも、非常に大事な大会になると思っています。
戦術的な選手交代が行なわれることのないGKというポジションにあって、2番手に出場機会が巡ってくる可能性はかなり低いと言わざるをえない。それがW杯のような短期集中の大会となれば、なおさらだ。だからこそ、「2番手で終わるつもりはない」という西川は、あくまでも正GKの座にこだわる。
現実的に考えて、西川に残されたチャンスはそれほど多くないだろう。それでも最後の審判が下されるその日まで、西川は必死でプレイし続ける。
西川周作(にしかわ・しゅうさく)
1986年6月18日生まれ。大分県出身。浦和レッズ所属のGK。大分トリニータU-18→大分トリニータ→サンフレッチェ広島。Jリーグ通算264試合出場(2014年5月3日現在)。2012年、2013年ベストイレブン受賞。2005年U-20W杯(ベスト16)、2008年五輪(グループリーグ敗退)代表。2009年10月8日vs香港(6-0)で日本代表デビュー。Aマッチ出場12試合0得点。身長183cm、体重81kg。血液型AB
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