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西川周作の決意「このまま2番手で終わるつもりはない」 (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹,藤田真郷●撮影 photo by Sano Miki,Fujita Masato

――つまり、ずっと代表GKの2番手にいるという状況の中で、それをひっくり返すためのインパクトを求めた、と。

西川 そうですね。実際、広島にいたときより、浦和に来てからのほうが、注目度は高くなっているのを感じます。まずはケガをせずに試合に出続けることが当然大事ですし、そのうえで、とにかく結果。失点数もそうだし、チームが勝って順位を上げることが最大のアピールになると思います。

――正GKの川島さんとの差をどう考えていますか?

西川 自分と他の選手を比べることはあまりないですけど、永嗣さんの気迫はすごく感じますし、近くで見ていて技術面もすごくハイレベルなものがある。あとは信頼度。それは自分にもっともっと必要なものなのかなと思いますが、結果を出していけば必ず変わると思っています。

――実際、東アジアカップ以降、少しずつ出場機会が増えています。昨年11月のベルギー遠征では強豪オランダ(2-2)との試合にも出場しました。ポジション獲得への手応えは増しているのではないですか。

西川 それは、昨年すごく感じました。(10月の)東欧遠征では2試合(0-2セルビア、0-1ベラルーシ)とも永嗣さんが出ていましたが、ベルギー遠征の最初の試合(オランダ戦)で自分が使ってもらえたことは、非常にうれしかったです。チームで結果を残せば、ザッケローニ監督も見ていてくれる。あの試合に出られたことは、監督からの「いつも見ているぞ」っていうメッセージだと捉えています。

――オランダ戦は、西川さんだけでなく、日本代表にとっても停滞感を払拭するきっかけになったように思います。

西川 試合への入りが悪くて2失点しましたが、後半は、こういうサッカーができるっていうところを見せられた。オランダ戦で同点に追いつけたことで、次のベルギー戦(3-2)も勝つことができましたし、今までアウェーでああいう結果で終われることはなかなかなかった。その前に(東欧遠征で)2連敗したときは雰囲気が悪かったんですが、ベルギー遠征は非常に雰囲気がよかったです。あの試合が、僕もそうですけど、チームにとってもきっかけになったと思います。あの試合で昨シーズンの代表合宿がすべて終わってしまったので、もったいないなと思いましたね(笑)。

――日本代表は成長していると感じますか。

西川 間違いなく成長していると思います。今年に入って、周りの(日本代表への)期待が高まっているのもすごく感じていますが、(本田)圭佑も(W杯で)優勝するって言っていますし、それは圭佑だけじゃなくてみんなに浸透していること。口に出すことでそうなっていくのかなって思います。

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