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西川周作の決意「このまま2番手で終わるつもりはない」 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹,藤田真郷●撮影 photo by Sano Miki,Fujita Masato

 ブラジルW杯に出場する日本代表入りが確実と見られる西川だが、もしも選ばれれば、今回が初めてのW杯となる。4年前の南アフリカW杯では、楢崎正剛、川島に次ぐ3番手GKとして選出が有力視されながら、惜しくもメンバー入りを逃した(3番手GKには川口能活が選出された)。

 当然、ブラジルW杯へかける気持ちは人一倍強い。加えて、現在の日本代表に同世代の選手が多いことも、西川にとっては大いに刺激となっている。

――4年前のW杯当時も、メンバー入りの期待や自信があったと思います。23名から漏れたときは、どんな心境でしたか。

西川(メンバー発表の前まで)3番手の位置にはいましたけど、メンバー入りできなくても、すぐに気持ちの切り替えができました。その年(2010年)は、ちょうど大分から広島に移籍したのですが、代表合宿などがあって、チーム(広島)のキャンプに最初のほうは全然参加できなかった。(チーム戦術の)細かい部分を詰めきれずにシーズンに入ってしまった感じでした。なので、(W杯期間中に行なわれる)チームのキャンプにやっと行ける、という思いがありました。

――ショックはありませんでしたか。

西川 なかったですね。ショックよりも、納得でした。(メンバーに選ばれたのが)能活さんだったからこそ納得したというか。選ばれた理由もチームのためっていうことでしたし。奥さんにも「3番手で行くなら、次の大会に1番手2番手で行ったほうがいいよ」と言われて、自分もそれをモチベーションにして4年間やってきました。奥さんとはサッカーのことも話しますし、いつもいろんな助言をもらっています(笑)。

――今回選ばれれば、西川さんにとって初めてのW杯になります。本番の舞台を想像することはありますか。

西川 想像はしますね。イメージしないと、実際にそうはならないと思っているので。自分が試合に出ていることをイメージして、思いどおりのプレイができてセーブして、チームが勝ったらどんなふうになるんだろうとか、いいことばかり考えています(笑)。

――現在の日本代表には、西川さんと一緒に2008年北京五輪に出場した同世代の選手が多いですね。

西川 ポジションは違いますけど、海外でプレイしている選手が多くて、いい刺激をお互いに受け合いながらやれているので、代表合宿は非常に楽しいです。

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