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【日本代表】ザッケローニ監督は
選手の能力を本当に把握しているのか (4ページ目)

  • photo by Yamazoe Toshio


杉山
 放り込んでくるサッカーはレベルが低いチームに多いし、W杯でベスト8に入ってくるようなチームはあまり高さを生かしてこない。だから、今野の高さはそんなに気にしなくてもいいと思う。それより僕は、吉田麻也のほうがちょっと心配。フットワークというか、スピードに物足りなさを感じる。

渡辺
 プレミアリーグでも、相手に裏をつかれて、やられるシーンが目立っているね。

杉山 相手が(アジアのチームより)もう一段高いレベルになったら、後手を踏む可能性がある。だったら、俊敏なセンターバックを使ったほうがいいかもしれない。

渡辺 もちろんプレミアリーグで鍛えられて、成長してくれればいいんだけどね。

――遠藤選手や本田選手に限らず、今野選手や岡崎選手、さらには前田遼一選手など、代えの利かない選手ばかりですね。そうすると、ザックジャパンはベストメンバーの11人がそろわないと力を発揮できないことになってしまいます。

杉山 予選突破が決まるまではメンバーを代えられないというなら、それでもいいでしょう。でも、その後も新たな選手を試さずに同じことをやっていたら、ブーイングしたほうがいいだろうね。

浅田
 W杯出場が決まっても、現状と同じことを続けていたら、いよいよ緊急事態かもしれない。

杉山
 極端なことを言えば、(監督を)代えたほうがいい。

浅田
 本当の意味で、ザッケローニ監督を評価するひとつのポイントになるでしょうね。

渡辺 なんだかんだ言っても、W杯ベスト8というのは、簡単なことじゃない。現状でよしとしないで、指揮官には常に思い切ったことをやっていってほしいね。

杉山 昨今は、案外ベスト8に入るチャンスが出てきている。確かにスペインは強いけど、スペインがずっと勝っているということは、世界のレベルはそんなに上がっていないわけですよ。今のイングランドあたりなら、日本代表でも勝てると思うし、オランダだってそんなに強くない。昔はベスト8に入ることは本当に大変な話だったけれども、今はその可能性が広がっている。せっかくのチャンスなんだから、日本代表にはそれを生かしてほしいんですよ。

「日本代表の不安要素(1)」を読む>

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