【プロ野球】「ハリさんが本気でホームランを打ちにいってたら...」 門田博光が語っていた張本勲の知られざる打撃力 (3ページ目)
NPB歴代3位となる通算567本塁打を放った門田博光氏 photo by Kyodo Newsこの記事に関連する写真を見る 張本は高校から、門田は社会人を経てのプロ入り。その違いはあるものの、若くしてチームの中心打者となり、安打と本塁打を積み重ねていった足跡には、どこか重なるものがある。
門田は若き日を振り返る際、こんな話もよくしていた。
「『3割やったら、いつでも打てます』って、当時プレーイングマネージャーやったノムさん(野村克也)には言うとったんや」
そして、こうも続けた。
「ノムさんから『おまえが振り回すのをやめて、ヒットの延長がホームランと考えるようになったら、4割も打てる』と言われたこともあったで」
そう言って、ニヤリと笑った。
だが、門田の興味は3000安打にも4割にも向かわなかった。実際には、思うように本塁打数が伸びず苦しんでいたアキレス腱断裂以前から、ひたすらホームランにこだわり続けた。なぜだったのか。
「1年目のオープン戦で、王さん、ノムさんとのやりとりのなかで、『俺はホームランでこのふたりを追いかける』と勝手に決めたのがひとつ。もうひとつは、そもそもバッターにとってヒットは完璧な結果やないやろ? そら、ホームランでも当たり損ねや、フェンスギリギリ、風のおかげいうのもあるけど、多くは打者として完璧な結果がホームラン。なら俺らは打撃の職人、プロなんやから、毎打席完璧な打撃をして、最高の結果を求めるのが当たり前いう理論や」
【俺の本塁打数はゆうに超えていた】
では、張本はどうだったのか。通算3085安打という金字塔があまりにも有名だが、張本は通算504本塁打、319盗塁も記録している。500本塁打と300盗塁をともにクリアした選手はNPB史上、張本ただひとりだ。
安打製造機でありながら、本塁打を量産する長打力があり、なおかつ走ることもできた。球史でも類を見ないオールラウンドな打者だった。
ならば、もし張本が「ヒット」ではなく、「ホームラン」を第一に求めていたら、504本という数字はどこまで伸びていたのだろう。そう尋ねると、門田は即答した。
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