【プロ野球】「球速よりコントロール」 ダルビッシュ有を育てた名伯楽が語る今朝丸裕喜の伸びしろ (2ページ目)
投手と打者の勝負は技術だけではない。どちらかが気持ちで飲まれた時点で、勝負は決する。だからこそ"投げっぷり"は、投手にとって重要なファクターとなる。今朝丸は、中学の時点ですでにその"投げっぷり"を備えた投手だったと、佐藤は証言する。
【藤川監督も評価する高卒2年目の成長】
今朝丸は188センチの長身だが、まだ体の線は細く、入団後はファームで体づくりにじっくり取り組むことになった。メンタル面も含め、長いシーズンを投げ続けても壊れない体をつくることを最優先した。
投手出身だけに、ピッチャーを見る目が人一倍厳しい藤川球児監督。その指揮官が、高卒2年目の今朝丸に下している現時点での評価は悪くないどころか、大きな期待を寄せるものだった。
実際、今朝丸は宜野座の一軍キャンプに抜擢され、途中から具志川の二軍キャンプへ合流したものの、2月23日に名護で行なわれた日本ハムとのオープン戦では三番手として登板した。
その投球を、佐藤は現地で見届けた。厳しい表情を浮かべながらも、分析はじつに饒舌だった。
「最初、代わったばかりの頃は緊張していたのか、スライダーの制球が少し不安定だった。でも直球は力強く投げ込めていたし、変化球も腕が振れていた。2イニング目の先頭、昨季二冠王のレイエスには、緩いカーブで三振を奪ったでしょ」
本来は1イニングの予定だったが、わずか9球で三者凡退に抑えたため、藤川監督がもう1イニング続投させた。次の打者が昨季二冠王のレイエスだったこともあり、そこでどんなピッチングをするのか見たかったのだろう。
「初球は145キロ弱のストレートで空振り。次にスライダーでファウル、そして3球目に101キロの緩いカーブで空振り三振。こういう攻めもできるとアピールできた場面だったね。制球が乱れていたスライダーを、試合のなかで修正できたのもよかった」
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