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【WBC 2026】侍ジャパン3連勝の裏で...近藤健介12打数無安打 稀代のヒットメーカーが吐露した本音 (3ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Daisuke Nakajima

「そこが役割だと思っていますけど、ヒットでつなぐのも大事ですし、なかなか連打が難しいなかでのフォアボールも大事になってくる。打てなくても貢献していきたいけど、まだそこまで至っていません。試合に出るのであれば、何かの形で貢献しないといけないなと思います」

【準々決勝を見据えたチェコ戦の意味】

 オーストラリア戦で8回一死満塁から鈴木の押し出し四球でリードを4対1に広げると、井端監督は近藤に代打・森下翔太(阪神)を送った。短期決戦を勝ち抜くには不調の打者を見切り、勝負を仕掛けることも必要だ。

 結果的に森下はショートへの併殺でチャンスを潰したが、準々決勝以降を見据えたら、少しでも打席を与えて状態を上向かせていきたいところだろう。

 対して代打を出された近藤も、凡打の内容は悪くなかった。3回、真ん中高めのストレートをセンターに放った飛球は、紙一重だった。

「そうですね、ちょっとこすっています。ちょっと結果をほしがって、合わせている感じがまだあるので」

 打ちたい、打ちたいという思いが強すぎ、打撃技術が微妙に狂っている。稀代のヒットメーカーといえども、気持ちに引きずられるのが短期決戦の怖さだ。

 アメリカに舞台を移して以降は、一発勝負が続く。負ければ終わりのなか、指揮官はどんな決断を下すのか。

 オーストラリア戦の8回には、代打・佐藤輝明(阪神)がレフトオーバーのタイムリー二塁打を放った。前日の韓国戦では代打からライトの守備に就いたが、今後は昨季セ・リーグ二冠王を外野でスタメン起用する手もあるだろう。サードの岡本和真(ブルージェイズ)、ファーストの村上宗隆(ホワイトソックス)の調子も決してよくないが、井端監督には打てる手が残されている。

 準々決勝以降を見据えるうえで、重要になるのが10日のチェコ戦だ。井端監督はここまでベンチに回っているメンバーの起用を示唆したが、近藤には打席を与えたいところだろう。どんな形でも大会初安打が飛び出せば、好調のメジャーリーガー3人が座る上位打線の潤滑油になるはずだ。

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