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【WBC 2026】侍ジャパン3連勝の裏で...近藤健介12打数無安打 稀代のヒットメーカーが吐露した本音 (2ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Daisuke Nakajima

【短期決戦で問われる近藤健介の真価】

 3連勝でプールCを首位突破したものの、オーストラリア戦の内容には一抹の不安も覚えた。大谷、鈴木、吉田に快音が聞かれなかったり、勝負を避けられたりした場合、チームの得点能力が一気に落ちるということだ。

 そこでキーマンになるのが、3人のメジャーリーガーにはさまれる近藤である。NPBで首位打者を1回、最高出塁率を4回獲得しているように、日本トップレベルのバットコントロールと選球眼を兼ね備えている。その実力は前回のWBCでも実証済みで、井端監督は全幅の信頼で"大谷のうしろ"という重責を担わせた。

 ここまで12打数無安打だが、状態的には決して悪いようには見えない。

「まあ、シーズンと違って結果が求められるので、そこはしょうがないところかなと思います」

 近藤に話を向けると、己の結果と向き合った。たった3試合ノーヒットというだけだが、それでも不安要素に挙げられるのが短期決戦である。

「いっぱい経験していますし、もちろんそういうものだと思います。そこで結果を出すことは、短期決戦では一番大事なのかなと思います」

 前回のWBCでは26打数9安打、2021年の東京五輪では6打数2安打で、ともに優勝に貢献。2019年のプレミア12では21打数4安打だったが、大会最多の9四球を選んだ。日本シリーズやクライマックスシリーズ(CS)の経験も豊富で、短期決戦で状態を変えるための引き出しは持っているはずだ。

「それはあると思うけど、結果が伴わないと、なかなか難しくなってくるので。(短期決戦は)気持ちの部分のほうが大きいのかなと思います。短期決戦は打ち急いだり、状況もいろいろ変わってくるので、凡打でも最低限なんとか塁を進める。そういうところも大事になってくると思います。打席のなかで修正していくのは、練習じゃないと難しいところかなと思います」

 初戦のチャイニーズ・タイペイ戦では初回、1番・大谷が二塁打を放った直後、2番・近藤が一塁ゴロでサードに進塁させた。こうした打撃も、勝利に求められるところだ。

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