【WBC2026】なぜ井端監督は大谷翔平を1番に置いたのか 満塁弾が証明した「史上最強打線」の答え (2ページ目)
【上位につなげればなんとかなる】
一方、打線全体のつながりも重要になる。その意味でも、1番・大谷は侍ジャパンを活性化させた。2回、先頭打者の6番・村上宗隆(ホワイトソックス)が四球を選んだ直後、レフト前安打でチャンスを広げた牧はこう話した。
「上位打線につなげばなんとかなると思っていましたし、打順の兼ね合い的にもそういう役割だと思ったので、1本出てよかったですし、そこで点数が取れてなおさらよかったです」
直後、無死一、二塁で回ってきた8番・源田壮亮(西武)は打席での意識をこう振り返った。
「バントのサインが出るかなと思いましたけど、サインはなかったので、引っ張ってやろうと思いながら行きました」
結果、死球で満塁。9番・若月健矢(オリックス)が倒れたあと、大谷が技と力の満塁弾を放った。これで終わらず、二死から3つの四球と5本のヒットで6点を追加。6対0からセンター前に2点タイムリーを放った源田はこう話した。
「下位打線でもチャンスが回ってくるんだなと、あらためて思いました。明日以降もしっかりプレーできるように準備したいなと思います」
8番の源田も1番・大谷の効果を口にした。
「(下位打線の役割は)やっぱり塁に出ることと、ランナーがいたらとにかくひとつでも前に進めて、次のバッターにつなぐという形ですかね。いい形で上位に」
強力な上位打線につなげば何とかしてくれると、下位打線がつなぎに徹する。そうして7、8、9番が出塁すれば、打線全体に厚みが増す。ラインナップの9人を束ねるのが、1番・大谷だ。その存在の意味について、井端監督はこう話した。
「正直、非常にラクです。だけど彼だけではなく、満塁ホームランのあとにまたつながったところが、今の打線のいいところかなと思いました。畳みかけられるようにやっていけたらいいなと思います」
【井端監督が考える理想の戦い方】
大谷が勝利の立役者となったチャイニーズ・タイペイ戦の試合前会見で、井端監督に対して興味深い質問があった。長打を絡めて攻めるのが、侍ジャパンの戦い方として理想的だろうか、という投げかけだ。
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