【WBC】3年ぶりの再会へ 大谷翔平に試された捕手・中村悠平が「スイーパー捕れますよ!」に込める思い (3ページ目)
おそらくは、オリックス時代の山本とともに2021年から3年連続で最優秀バッテリー賞を受賞している若月は、今大会も山本とバッテリーを組むのではないか。阪神を史上最速のリーグ優勝に導いた坂本誠志郎はピッチャーの持ち味を引き出すことに定評があり、菊池雄星と組むことが有力視されている。中村は、巨人時代に何度も対戦した経験のある菅野と組む、いうことだろうか。中村はこう言った。
「菅野さんとは長い間、対戦もしてきましたし、オールスターで捕った経験もありますから、どんなピッチャーなのか、わかっているつもりではいます......ただ、僕のなかではスタメンは与えられるより、つかみ取るというイメージでいるので、そこにはこだわりたいと思っています。
精神的支柱とか、いてくれるだけでありがたいと言っていただけるのはすごい褒め言葉だと思うんですけど、でも日本代表に来た以上は主戦のキャッチャーとしてスタメンで出たい。このチームには坂本と若月というすばらしい後輩のキャッチャーがいますが、僕はコイツらに勝ちたいと本気で思っています」
昨年、中村はキャンプ中にケガをして出遅れ、プロ17年目にして出場は74試合にとどまった。ヤクルトでは古賀優大に、日本代表では坂本や若月に、スタメンを譲る気はない。
「そこにはね、やっぱりアスリートの魂があるんですよ。もちろん根っこの部分では日本代表ってみんなで協力しながら一戦一戦、戦って頂点まで行くべきなんです。それでも僕はスタメンマスクを奪って、つかみ取りたい。前回も甲斐(拓也)がいて、バッティングがいい大城(卓三)がいて、でも『負けないぞ』と思って大会に臨んで、最後、準決勝、決勝とスタメンマスクをかぶらせてもらいました。
今の僕は順番で言ったら3番目だと思うんです。僕は(井端監督がメンバーを発表したとき、キャッチャーの)3番目にコールされましたから、勝手にそう思っているんです。そうだとするとスタメンはないし、行くとしてもキャッチャーに代打とか代走が出たあとの試合途中からなのかなと思ったり......でも、逆に言えばそこが結果を出せるタイミングですし、もう一回、はい上がって、最後はまたスタメンマスクを取れるよう、アピールしていきたいと思っています」
著者プロフィール
石田雄太 (いしだゆうた)
1964年生まれ、愛知県出身。青山学院大卒業後、NHKに入局し、「サンデースポーツ」などのディレクターを努める。1992年にNHKを退職し独立。『Number』『web Sportiva』を中心とした執筆活動とともに、スポーツ番組の構成・演出も行なっている。『桑田真澄 ピッチャーズバイブル』(集英社)『イチローイズム』(集英社)『大谷翔平 野球翔年Ⅰ日本編 2013-2018』(文藝春秋)など著者多数。
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