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【プロ野球】高橋慶彦さんが明かす古葉監督の指導! 将棋・藤井聡太さんとの共通点とは? (4ページ目)

【時間、やる気、場所の3拍子が揃っていた】

上重 その覚悟とそれだけ(の練習量を)やれば、力になり、自信になり、ということですか。

高橋 ゴルフでも、そうやろ。打つ時にキャディさんに右、OBですと言われたら、ビビるやろ。野球でもそうだけど、練習は何のためにする?

上重 自分は自信をつけるためにやってたなと思います。もちろん、レベルアップのためでもあると思うんですけど。

高橋 そうだよね。最終的には、自分を信用するためなんよ。どれだけ自分を信用できるか。だから練習は繰り返しやるし、刷り込んでいく。

上重 確かに10回やって5回しかできなかったら、信用できないですもんね。10回やって10回できるようになれば、自分を信用できますよね。

高橋 「まな板の上の鯉」という言葉があるやん。うちらカープやから、ほんとは言ったらダメなんやけどね(笑)。カープは鯉だから。まあでもその意味は、にっちもさっちもいかないってこと。だから、その状態になったらいいわけよね。どうにでもしてくれと。自分で打席に立って、もうすることはありませんと。そういう状態で打席で自分を信用できたら、結果が出るかもしれない。

上重 この言葉は、やった人じゃないと言えないですよね。やっぱり、慶彦さんはそれだけやられたということですよね。やるしかなかったところもありますよね。

高橋 そう。一番よかったのは、給料が少なかったんや。本当なんよ、これ。

上重 それは当時のプロ野球全体がですか?

高橋 特にカープは弱かったから。今はお金がたくさんあるけど、当時はなかったから、月に10万よ。グラブ買って、バット買ったら、手取りが2、3万しかないわけね。そしたらもう、外でご飯を食べたらなくなるやん。だから、時間がある、やる気がある、場所がある。三拍子揃ってた(笑)。

上重 練習するしかないと。

高橋 そう。

上重 お金があったら、ちょっと遊び行こうかなって。

高橋 そう。そういう(練習に打ち込める)環境が作られていたよね。逆に。

上重 やるしかない環境だったんですね。では、古葉監督ってどんな監督さんでしたか? 我々にはやっぱり珍プレー好プレーの柱から顔を出すイメージしかないんですけども。

高橋 厳しい監督よ。今だったらダメだよね、蹴飛ばしたりするわけやから。

上重 温厚なイメージでしたけど......。

高橋 (即座に)そんなことありません。そんなことありません(笑)。コバ・スマイルって言うけど、嘘ですからね。嘘です。

上重 スマイルは本当でした?

高橋 俺たちには違うからね。

上重 そうですか。厳しかったですか、やっぱり。

高橋 厳しい。色紙に「耐えて勝つ」って書いていたんだけど、それを見た俺たちは、「耐えてんの、俺たちやろ......」と(一同爆笑)。

上重 古葉さんからの厳しさに耐えてんの俺たちだよ、と。

高橋 でも、優しいんだよね。

上重 その裏返しというか。

高橋 だから、どう取るかだよね。野球の基本とか、やり方とか、守備位置とか、試合の流れ、相手ベンチとの読み合いを全部、古葉さんに教わった。

上重 そうですか。

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