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【プロ野球】パ・リーグ優勝争いクライマックス 鶴岡慎也が語る日本ハム逆転優勝の条件 (3ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── 一方、ソフトバンクは序盤ケガで出遅れていた近藤健介選手、今宮健太選手、栗原陵矢選手はもちろん、柳田悠岐選手も戻ってきそうです。

鶴岡 主力が離脱している間に、野村勇選手(12本塁打)や柳町達選手(交流戦MVP)が、なくてはならない存在へと成長しました。また、ベテランの牧原大成選手や中村晃選手の実力もさすがです。牧原選手は内外野を守れるうえに、下位打線でも上位打線でも役割を果たせる、"ジョーカー"的存在。中村選手も、不振の山川選手の穴を見事に埋めました。

── 鶴岡さんは現役時代、ソフトバンクにも所属しましたがどんなチームですか。

鶴岡 ソフトバンクは勝利を義務づけられていて、"勝利"と"育成"は相反するものですが、そのバランスが絶妙ですね。現在は四軍までありますし、選手の絶対数が多く、常に激しい競争が繰り広げられています。まさにビッグクラブという感じがします。

── それぞれ打線のキーマンになるのは?

鶴岡 ここまで来たら、最後は主力のバッティングにかかってくると思います。日本ハムはレイエス選手、ソフトバンクは近藤選手が打つか打たないかではないでしょうか。

【カギを握る日本ハムの大型右腕トリオ】

── ほかにカギを握る選手はいますか。

鶴岡 達投手は2021年のドラフト1位ですが、先発の福島蓮投手は同期の育成ドラフト1位、抑えの柳川大晟投手は同期の育成ドラフト3位です。3人はいずれも身長190センチ台の"大型右腕トリオ"。彼らが最後のカギを握る存在になるかもしれません。

── 残り試合はともに20試合程度です。

鶴岡 今季、日本ハムは楽天を得意(16勝6敗1分)にしていて、逆にソフトバンクは楽天に苦戦(11勝11敗)しています。残りの試合を見れば、日本ハムは最下位ロッテと6試合、ソフトバンクは3位のオリックスと8試合残しています。そこでしっかり勝ち越したいところです。

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