【プロ野球】高木豊はセ・リーグDH制に違和感「なぜ国際基準に合わせなければいけないのか」 リプレーセンター導入は賛成 (3ページ目)
【「リプレーセンター」は条件付きで賛成】
――次に、来シーズンから導入される「リプレーセンター」についてはどう思われますか?
高木 賛成です。今年、川越誠司(中日)の幻のホームランがあったじゃないですか(5月27日、神宮球場でのヤクルト対中日戦。川越の放ったライトポール際への打球に対し、一塁塁審がファウルの判定)。あれは完全に入ってますよ。ファウルにされたら、川越の人生も変わってしまう。ホームランだったら契約が伸びる可能性もあるわけですし、あれをファウルとジャッジされてしまうのは酷です。
ただ、導入するのであれば、正確なジャッジができるように徹底してほしいです。
――正確なジャッジが下せるようにするために必要なことは?
高木 カメラの質を上げてほしいですし、球場によってカメラの台数や位置などに差が出ないようにしなければいけません。あと、透明性を確保するという意味では、判断材料となるものは全部表に出してほしいです。検証している間の、センターにいる審判やサポートスタッフの会話を場内アナウンスで流してもいいと思います。ともあれ、外部にセンターを設けて冷静な判断を下すというのは、すごくいいことだと思いますよ。
【プロフィール】
高木豊(たかぎ・ゆたか)
1958年10月22日、山口県生まれ。1980年のドラフト3位で中央大学から横浜大洋ホエールズ(現・ 横浜DeNAベイスターズ)に入団。二塁手のスタメンを勝ち取り、加藤博一、屋鋪要とともに「スーパーカートリオ」として活躍。ベストナイン3回、盗塁王1回など、数々のタイトルを受賞した。通算打率.297、1716安打、321盗塁といった記録を残して1994年に現役を引退。2004年にはアテネ五輪に臨む日本代表の守備・走塁コーチ、DeNAのヘッドコーチを2012年から2年務めるなど指導者としても活躍。そのほか、野球解説やタレントなど幅広く活動し、2018年に開設したYouTubeチャンネルも人気を博している。
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