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【プロ野球】首位独走中の阪神タイガースの強さを宮本慎也が分析「予想どおりです」 (3ページ目)

【ドラフトで獲るべき選手】

宮本 いろいろ見ていて、こぢんまりした選手ばかりになっているチームもありますし、「だれがホームラン打つの?」みたいなチームもあるじゃないですか。

大木 ファンから見ても、なぜ同じタイプの選手をまた取ってくるのか不思議な時があります。

宮本 同年代で同じポジションはいいと思います。(競って)どちらかは出てくるので。ピッチャーは毎年そういう選手って必ず出てくるんですよ。ショートやキャッチャーは出てこないので、補強ポイントじゃなくても、いい選手は取ったほうがいいです。足が速くて守備がそこそこの選手も毎年出てくるんですよ。足が速いけどちょっとなというのは育成で取っておいて、それなりになります。僕みたいなタイプですね。

大木 僕みたいなって、宮本さんのように2000本安打はなかなか無理です。

宮本 宝くじみたいに出てくるんです。(チームは)同じタイプが多いほど弱くなっていきます。

大木 その時の監督からすると、その戦力でやってくれよということですもんね。

宮本 岡本はドラフト1位で何球団からも指名されるわけではなかったけど、ああいう選手を取っておくというのが重要ですよね。キャッチャーとショート以外にもホームランを打てる選手は獲っておいたほうがいいです。

大木 そう考えると、その年の目玉となるドラフト選手はみんな取ったほうがいいんですね。

宮本 タイガースを見てください。1番、3番、4番、5番はドラフト1位です。近本光司、森下翔太、サトテル、大山悠輔。みんなすごい。ドラフト1位の野手を見直す声が上がっています。どうしてもみんなピッチャーにいくじゃないですか。でも(野手でも)すごいのが出てきた時は取ったほうがいい。

大木 巨人もドラフト1位がなかなか出てこないのが、ここ10年で苦しい時もあります。でも、タイガースの話を聞くとみんな活躍していますね。

宮本 巨人は浅野翔吾(2022年ドラフト1位)がどうなるかですね。浅野はもう3年経ちました。高卒の野手は基本的に4年目ぐらいで半レギュラーになり、5年目で開花するのが通常です。だからヤクルトの村上宗隆は非常に早かった。筒香嘉智にしても鈴木誠也や岡本も4年目ぐらいなので、浅野は来年爆発するはずです。僕は、高校時代の彼を見て、3年で出てくると思っていました。

大木 それでも3年なんですね。

宮本 プロの球が速くなってキレも違うからです。打席数をこなさないと厳しいので、チーム状況とかも運なんですよね。1軍で我慢して使いたいポジションがあると、ラッキーです。

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