【プロ野球】セ・リーグも2027年からDH制導入へ 小笠原道大が考える「指名打者に向く選手」とは (3ページ目)
【獲得する選手のタイプが変わる】
── DH制導入は、打力を強化したい中日などにとって戦力向上の大きなプラス材料になるように思えます。また巨人では、リチャード選手や増田陸選手もDH候補になるのではないでしょうか。
小笠原 一塁、三塁、外野などで外国人打者とポジションが重なり、出場機会を失っていた選手にとっては、DH制の導入で試合に出るチャンスが広がる絶好の機会です。また、打線に専任の打者を組み込めることは、チームにとっても個人にとっても朗報ですね。
── ほかの球団はいかがですか?
小笠原 今季の広島は、エレウリス・モンテロ選手やサンドロ・ファビアン選手の外国人野手が好調です。そこに一発長打が魅力の末包昇大選手もいます。誰かがDHに回れば、守備や走塁にすぐれた二俣翔一選手や大盛穂選手、中村奨成選手の出場機会も増えると思います。
── 過去に小笠原さんが見て、「DHなら守備の負担が減ったのに......」と思った選手はいますか?
小笠原 私の巨人時代の3、4番コンビは「オガラミ」と呼ばれていましたが、守備が得意とは言えないアレックス・ラミレス選手は、DHでもよかったですね。2010年、2011年ごろの巨人は、すぐれた外野手が豊富に揃っていました。たとえば谷佳知選手は守備も上手でしたし、結局オリックスに移籍することになりましたが、ラミレス選手がDHに入っていれば、結果はまた違ったものになっていたかもしれません
── 今後は、ある程度守備力も考慮して獲得していた外国人選手を打撃に特化させることができますし、ドラフトで指名される選手の顔ぶれも変わってくるかもしれません。
小笠原 その猶予期間もあり、正式導入は2027年からになったのだと思われます。導入1年後、2年後のセ・パ交流戦や日本シリーズの結果に、どのような影響が現れるかを検証するのも楽しみですね。
小笠原道大(おがさはら・みちひろ)/1973年10月25日、千葉県生まれ。暁星国際高からNTT関東を経て、1996年のドラフトで日本ハムから3位で指名され入団。99年に「バントをしない2番打者」としてレギュラーに定着。2002、03年には2年連続して首位打者に輝いた。06年には本塁打王、打点王の二冠に輝き、MVPを獲得。チームも日本一を達成した。同年オフにFAで巨人に移籍。巨人1年目の07年に打率.313、31本塁打、88打点の活躍で優勝に貢献。史上初めてリーグをまたいでの2年連続MVPに輝いた。13年オフに中日に移籍し、おもに代打として活躍。15年に現役を引退した。引退後は中日二軍監督、日本ハムのヘッド兼打撃コーチ、巨人二軍コーチ、三軍コーチを歴任。23年オフに巨人を退任し、現在は解説者として活躍中
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