里崎智也と五十嵐亮太が指摘する佐々木朗希メジャー1年目の課題 「投手・大谷翔平」の復活の時期も予想した (4ページ目)
五十嵐 トミー・ジョン手術明けで、マイナーでの調整なしで復帰するケースは聞いたことがないです。「打者・大谷」の存在感を考えると、一時的にでもマイナーに降格させるとは考えにくいから、公式戦に出場しながらの調整になりますよね。そうなると、メジャーで打者として出場しながら、一方では投手として球数、イニングを増やしていくわけだから、ますますブルペンとライブBPの内容が重要になってくるでしょうね。
里崎 打者として試合に出続けながら、投手としての調整を続けていく。さっきも言ったけど、それを続けながらどの段階でゴーサインを出すかですよね。そこで、本人の意思を尊重するのか、球団の方針で決定するのか。そのあたりは、外からではわからない。3月末から、ようやくブルペンでのピッチングを始めたけど、しばらくの間は様子見が続くはずです。
五十嵐 当然、投球の強度を上げていくたびに出力も大きくなるし、肉体への負担も大きくなってきます。そのあたりの反応を見ながら、イニング、球数を増やしていく。そう考えると、あまり長いイニングはまかせられないから、復帰当初は中継ぎに負担がかかることになります。
そうなるとシーズン終盤の、中継ぎの疲れが蓄積している時期での復帰は避けたいでしょうから、早い時期での登板もあるのかもしれない。チームの状況を見ながら、バランスを取ってということになるんでしょうね。本人は意欲的だし、日本での開幕シリーズでもキャッチボールをしっかりやっていたので、早めの復帰を期待したいところですけどね。
【プロフィール】
里崎智也(さとざき・ともや)
1976年5月20日生まれ、徳島県出身。鳴門工(現鳴門渦潮)、帝京大を経て1998年のドラフト2位でロッテに入団。正捕手として2005年のリーグ優勝と日本一、2010年の日本一に導いた。日本代表としても、2006年WBCの優勝に貢献し、2008年の北京五輪に出場。2014年に現役を引退したあとは解説者のほか、YouTubeチャンネルなど幅広く活躍している。
公式YouTubeチャンネル『Satozaki Channel』
五十嵐亮太(いがらし・りょうた)
1979年5月28日生まれ、北海道出身。1997年ドラフト2位でヤクルトに入団し、2004年には当時の日本人最速タイ記録となる158キロもマークするなど、リリーフとして活躍。その後、ニューヨーク・メッツなどMLBでもプレーし、帰国後はソフトバンクに入団。最後は古巣・ヤクルトで日米通算900試合登板を達成し、2020年シーズンをもって引退した。現在はスポーツコメンテーターや解説として活躍している。
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著者プロフィール
長谷川晶一 (はせがわ・しょういち)
1970年5月13日生まれ。早稲田大学商学部卒。出版社勤務を経て2003年にノンフィクションライターとなり、主に野球を中心に活動を続ける。05年よりプロ野球12球団すべてのファンクラブに入会し続ける、世界でただひとりの「12球団ファンクラブ評論家(R)」。主な著書に、『詰むや、詰まざるや 森・西武 vs 野村・ヤクルトの2年間 完全版』(双葉文庫)、『基本は、真っ直ぐ──石川雅規42歳の肖像』(ベースボール・マガジン社)、『いつも、気づけば神宮に 東京ヤクルトスワローズ「9つの系譜」』(集英社)、『中野ブロードウェイ物語』(亜紀書房)、『名将前夜 生涯一監督・野村克也の原点』(KADOKAWA)ほか多数。近刊は『大阪偕星学園キムチ部 素人高校生が漬物で全国制覇した成長の記録』(KADOKAWA)。日本文藝家協会会員。
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