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【プロ野球】伊東勤のパ・リーグ順位予想 「新庄監督の日本ハムは明らかに野球が変わってきた」 (2ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

【成長待ち望むドラ1野手たち】

── 「投手力を生かす」という観点からすれば、捕手も重要になります。

伊東 昨年、古賀悠斗が105試合、炭谷銀仁朗が49試合、柘植世那が42試合、牧野翔矢が10試合に出場しました。個人的には、もう古賀が中心でいいのかなと思います。先発投手、捕手のバッテリーに関しては、特に問題はありません。

── 昨年のパ・リーグは1位から最下位まで、チームの得点がそのまま順位に反映されました。

伊東 渡部健人、蛭間拓哉といったドラフト1位の打者がもうひと皮むけてほしいのですが、活躍したなと思っても、継続できないのが現状です。生え抜き選手が成長してくれたらいいですが、得点力が向上しないのであれば新戦力に期待するのもいいかもしれません。

── 昨シーズン、チーム打率はリーグ6位、チーム本塁打数も6位、チーム盗塁数は4位でした。

伊東 昨年は、フランチー・コルデロ、ヘスス・アギラーの両外国人で本塁打はわずか3本でした。そういう意味で、新戦力のレアンドロ・セデーニョ、タイラー・ネビンに期待したいところです。

【監督就任1年目の優勝は?】

── パ・リーグは西武・西口文也監督、楽天・三木肇監督、オリックス・岸田護監督の3人が新たに指揮を執ります。
※三木監督は2度目の就任

伊東 私も2004年に西武監督就任1年目で優勝しましたが、昨年はパ・リーグがソフトバンクの小久保裕紀監督、セ・リーグの巨人が阿部慎之助監督で1年目の優勝を果たしました。そう考えると、新体制の西武、楽天、オリックスがどうペナントレースを盛り上げていくか、見どころ満載です。

── 優勝争いをどう予想しますか。

伊東 日本ハムは新庄剛志監督が就任し、1年目、2年目、3年目と明らかに野球が変わってきました。昨年のクライマックスシリーズ(CS)では、ソフトバンクに3連敗を喫したとはいえ、選手たちはすごく大きな経験をしました。「もう1つ上にいきたい」という気持ちを監督、選手から感じます。

 ソフトバンクは司令塔の甲斐拓也がFA移籍しましたが、その穴が埋まるのか。また、石川柊太もロッテに移籍しましたし、故障者が出ているのも気になります。それでも上沢直之、上茶谷大河、濵口遥大らの投手が加入するなど、選手層はやはり厚いです。

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