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【プロ野球】五十嵐亮太が分析する2025年のホークス 「甲斐の穴を埋めるのは?」「上沢の期待度は?」「理想のオーダーは?」 (3ページ目)

  • 長谷川晶一●文 text by Hasegawa Shoichi

── 五十嵐さんも、3年間のアメリカ生活では必ずしも思いどおりにいかない環境下で、いろいろなことを経験して日本球界に復帰しました。

五十嵐 彼の参考になるのなら、個人的にもアドバイスしたい思いです。ただ、間違いなく言えるのは、アメリカでの辛い経験は決して無駄じゃない。その体験をどうやって生かすか、それは考え方ひとつでプラスに変えることができます。そういう意味でも、今年の上沢には期待もしたいし、注目もしたいですね。

── 一方のブルペン陣はどうですか。

五十嵐 クローザーのオスナがいて、松本裕樹がいて、藤井皓哉がいる。去年はしっかりオスナが抑えとしてブルペン陣を支えることができていましたよね。彼が今年もしっかり投げられるのなら不安はないですよね。他にも津森宥紀とか杉山一樹もいますから。まあ、盤石ですね。

昨年まで5年連続ウエスタン本塁打王のソフトバンク・リチャード photo by Sankei Visual昨年まで5年連続ウエスタン本塁打王のソフトバンク・リチャード photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る

【覚醒が期待できるリチャード】

── 一方の攻撃陣はどこがポイントとなるでしょうか?

五十嵐 去年は圧倒的な強さを誇っていたのに、日本シリーズでは敗れてしまった。この悔しさはすごく大きな力になると思います。もちろん、そのリベンジを果たすにはまずはシーズンを勝ち切らないといけないけれど、シーズン中もあえて短期決戦を勝つための用兵や作戦を意識しながら戦うんじゃないのかな? 投手陣は質量ともに揃っているから、攻撃陣がカギになってくるでしょうね。

── 具体的にはどんなところがカギとなりそうですか?

五十嵐 クリーンアップは固定されているので、ポイントとなるのは1番、2番じゃないですか。ここが固定できれば本当に強いと思います。僕としては、昨年も推したけど、やっぱり周東佑京を1番で起用したいですね。ピッチャーとしては、あの足は本当に厄介ですから。そして2番は今宮健太を基本線としながら、相手に合わせて変えていってもいいと思います。

── 「クリーンアップは固定されている」とのことですが、あらためて説明してください。

五十嵐 3番・柳田悠岐、4番・山川穂高、そして5番が近藤健介。この3人は盤石だし、さらに栗原陵矢も続きます。そして、「今年こそ」の思いで注目しているのが、プロ8年目を迎えたリチャード。首脳陣に話を聞くと「今年は違う」と言っていたので、「いよいよかな」と期待しています。

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