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【プロ野球】五十嵐亮太が分析する2025年のホークス 「甲斐の穴を埋めるのは?」「上沢の期待度は?」「理想のオーダーは?」 (2ページ目)

  • 長谷川晶一●文 text by Hasegawa Shoichi

── 昨年は大関友久投手、スチュワートJr.投手とバッテリーを組むことが多かったですけど、今年はもちろん有原航平投手、上沢直之投手らエース格とも組むことになりそうです。投手との相性も考慮する必要があるかもしれないですね。

五十嵐 当然、ピッチャーとキャッチャーの相性もあるので、「合う、合わない」が出る可能性もあります。そうなればもちろん併用しながら起用していく可能性もありますよね。「絶対に海野で固定する」という現状ではないので、他の捕手とのバランスもとりながら、さらにピッチャーとの相性も見ながら、併用する形になるんじゃないのかと思います。キャッチャー起用に関しては、監督も当然、慎重になるでしょうね。

【質量ともに豊富な投手陣】

── では投手陣について伺います。石川柊太投手が千葉ロッテマリーンズへFA移籍した一方、アメリカ帰りの上沢直之投手や横浜DeNAベイスターズからは濱口遥大投手、上茶谷大河投手も加わりました。昨年、14勝で最多勝に輝いた有原航平、11勝のモイネロ両投手もいます。今年のホークス投手陣はどのようにご覧になっていますか?

五十嵐 毎年、そうですけれど、「層が厚い」というか、「質量ともにしっかりそろっているな」という印象ですね。去年の成績をふり返ってみると、14勝の有原、11勝のモイネロ、9勝のスチュワートJr.の3人が筆頭ですよね。そして4本目、5本目として大関友久(8勝)、大津亮介(7勝)ということになるのかな? そこに上沢も加わった。やはり、層は厚いですね。開幕前の時点ですでに枚数はそろっていますから。残り1枠をどう争うか、そういうレベルなんじゃないのかなと思いますね。

── 昨年の陣容に新たに加わった選手も含めて、開幕ローテーションについては高いレベルの争いとなりそうですね。

五十嵐 キャンプで見た時は、首脳陣、報道陣も含めて上沢の評価はかなり高かったんですけど、オープン戦ではあまりピリッとしない内容もありました。今年の彼には、個人的に注目しています。昨年アメリカにわたって、思うようにいかない苦しい時間を過ごしました。そして日本に戻ってきたわけですけど、それは僕自身の境遇と重なる部分もあるんです。

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