【プロ野球】巨人・浅野翔吾が振り返る、涙のエラー後の阿部慎之助監督のハッパ「もう一回、コケてこい!」
巨人 浅野翔吾インタビュー
【阿部監督自ら指導する場面も】
セ・リーグ連覇と日本一を目指す読売ジャイアンツでは、高卒3年目の浅野翔吾(20歳)が、外野の熾烈なレギュラー争いを続けている。外野でレギュラー奪取を目指す浅野翔吾 photo by SankeiVisualこの記事に関連する写真を見る
高松商業高校から2022年のドラフト1位で入団した浅野は、1年目でプロ入り初本塁打を放つと、昨年の8月以降は1軍に定着。40試合に出場して打率.240、満塁弾を含む3本塁打で存在感を示した。
「プレッシャーはあまり感じていませんが、ドラフト1位で指名していただいたので、『絶対に活躍しないといけない』という思いです」
そう意気込む若武者は、3度目の春を一軍で迎えることになった。
「毎年いろいろな経験をさせていただいているので、それらをきちんと自分のものにして、"いい感じ"でシーズンにつなげていきたいですね」
2月15日から始まった沖縄・那覇キャンプでは、初日に沖宮(おきのぐう)を参拝。阿部慎之助監督と共に獅子舞に噛まれる大役を担い、笑顔を見せる場面もあった。だが、それらの喧騒や自身に向けられる眼差しを、浅野は冷静に受け止めていた。
「自分がすごいのではなく、ジャイアンツの選手だから注目してもらっていることを絶対に忘れてはいけませんし、惑わされてもいけない。(岡本)和真さんや(坂本)勇人さんくらいのレベルに到達すれば、ようやく"一流"だと胸を張れますが、今の自分はまだすべてにおいて課題があります。
苦しいこともたくさんありますけど、自分では『たくさんの伸びしろがある』と捉えています。きちんと練習して、いい部分を増やしていきたいです」
外野のレギュラーを目指す今季は、昨年に課題が見えた守備と、逆方向に強い打球を飛ばすことに重点を置き、充実したキャンプを過ごした。期間中は、阿部監督自らノックやバッティングを熱心に指導する場面も見られ、期待の高さもうかがえた。
「身体はしんどいですけど、指導してくださることは本当にありがたい気持ちでいっぱいです。日々の結果も大切ですが、ケガなく開幕を迎えることを重視していきたいですね」
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著者プロフィール
白鳥純一 (しらとり・じゅんいち)
ライター。ソウ・スイート・パブリッシング所属。WEBサイト「キングギア」でのライティングをきっかけに取材活動を開始。スポーツの取材やインタビュー記事を中心に執筆を続けている。