【プロ野球】今中慎二が分析する中日の現状 小笠原慎之介や守護神が抜けた穴、得点力不足は解消できるか (2ページ目)
【ドラフト1、2位のルーキーの印象は?】
――リリーフ陣はいかがですか?
今中 ライデル・マルティネスが抜け、クローザー候補は松山晋也や清水達也あたりですね。ただ、松山はキャンプ期間中の体調があまりよくなかったので、無理して開幕に間に合わせてのクローザーとなると、ちょっと負担が大きい気がします。いずれにせよ、ブルペンにいてもらわないといけないピッチャーなので、最初からあまり無理をさせなくていいかなと。
先発同様にリリーフも、今季は新外国人選手に頼りたいところです。ただ、ナッシュ・ウォルターズは真っすぐは強いですが、コントロールに難があって後ろを任せるのは難しいと感じますし、ジュニオル・マルテもメジャー時代にフォアボールが多いのが心配です。それでも、藤嶋健人が安定していますし、昨季よかった橋本侑樹が勝ちパターンに入ってくれれば、リリーフはやり繰りしていけると思います。
――ドラフト1位ルーキーの金丸夢斗投手(関西大)、同2位の吉田聖弥投手(西濃運輸)の両左腕はどう見ていますか?
今中 金丸はケガ明けで、シート打撃で投げ始めたばかりですし、これからでしょうね。無理をさせない方針らしいですが、それに関しては大賛成です。「何月までに何をする」といったプランは立てなくていいと思うんです。プランを立てると、そこに合わせてしまいますからね。「投げていって目途がたったらゴーサイン」でいいんじゃないですか。それが5月なのか6月なのか、オールスター後になるのか、というところですね。
吉田は練習試合で打たれたり、フォアボールを出したり課題が見えましたが、故障がなければどんどん投げさせていくべきですね。ただ、キャンプインして数日後に足がつっていましたし、無理はさせられません。中日はルーキーがケガをしてしまうことが多いですから。ペースを周りに合わせる必要はなく、本人たちのペースでいいと思います。ケガをしてしまったら元も子もないので。
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