【プロ野球】鶴岡慎也が2025年の日本ハム新戦力を診断 「かつての大谷翔平を彷彿」「急成長の匂いがプンプンする」選手とは? (3ページ目)
【台湾のMVP右腕をどこで使うか】
── ルーキー以外の新戦力はいかがですか?
鶴岡 184センチ右腕・古林睿煬(グーリン・ルェヤン)が台湾プロ野球の統一ライオンズからポスティングで入団しました。高校時代から日本ハム入りを希望していたらしいです。昨年は台湾で最優秀防御率のタイトルとMVPを獲得しています。2023年のアジアチャンピオンシップで、日本を6回途中までパーフェクトに抑えています。独特なコンパクトな腕の振りから、角度あるストレートとフォークボールを投げ込んできます。縦のパワーカーブも持ち球です。先発か中継ぎ、どちらで使うか楽しみです。
── 現役ドラフトで、ソフトバンクから吉田賢吾捕手が入団しました。
鶴岡 一塁、三塁、レフトを守れる捕手ということで、アリエル・マルティネスや郡司裕也とポジションが被るのですが、中日とのオープン戦で4打数4安打を放ち、強烈にアピールしました。昨年の水谷瞬ではないですが、「現役ドラフトはソフトバンクから獲得」というのがひとつのトレンドになるかもしれないですね。
── また、中日から開幕投手を務めた経験のある福谷浩司投手がFAで加入しました。
鶴岡 日本ハムは私を含め、FAで他球団に移籍するケースが多かったのですが、伏見寅威、山﨑福也(ともにオリックスからFAで移籍)もそうですが、魅力ある球団になってきたのは喜ばしいことです。
── 鶴岡さんは昨年のこの時期、金村尚真投手と田宮裕涼捕手のブレークを予想していました。今年、注目の選手はいますか?
鶴岡 ブレークとまではいきませんが、2年目の明瀬諒介は楽しみな選手です。守備はまだまだですが、打撃は思い切りがよく面白いです。急成長の匂いがプンプンします。浅村栄斗(楽天)、細川成也(中日)のように、右打者で"マン振り(フルスイング)"するタイプです。相手バッテリーからすれば、怖い選手だと思います。
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