【プロ野球】鶴岡慎也が2025年の日本ハム新戦力を診断 「かつての大谷翔平を彷彿」「急成長の匂いがプンプンする」選手とは? (2ページ目)
【守備だけなら宗山塁以上】
── 同じ高卒では、2位の藤田琉生投手(東海大相模)、4位の清水大暉投手(前橋商)はどうですか?
鶴岡 藤田は198センチ、清水は192センチ、そして柴田も187センチの長身です。かつて日本ハムは、196センチのダルビッシュ有投手(パドレス)、193センチの大谷選手を育成した経験があり、そのことも考慮して獲得したのでしょう。今後は栄養学、トレーニングで体をつくり、技術面では"意識"を"無意識"に変えていければいいと思います。たとえば、変化球なら変化球で、精度の高い球を連続して投げる"再現性"を身につけていくことが大事になります。
── 3位で宗山選手とチームメイトだった浅利太門投手(興国→明治大)、6位で高校時代に山下舜平大投手(オリックス)と同級生だった山城航太郎投手(福岡大大濠→法政大)を指名しましたが、彼らはどんな印象を受けましたか。
鶴岡 ふたりともオープン戦で登板しましたが、さすが東京六大学でもまれてきた投手です。浅利はカットボールの制球力がすごくよかったです。山城はまだ荒削りですが、縦のスライダーとフォークボールの軌道に見るべきものがあります。日本ハムの中継ぎは選手層が厚く、そのなかに割って入るのは簡単ではありませんが、ブルペン陣の疲労がピークになる夏場がチャンスですね。
── また、ドラフト5位で指名された遊撃手の山縣秀選手(早大学院→早稲田大)はいかがですか。
鶴岡 昨年8月末、東京六大学選抜対日本ハムファームの試合がエスコンフィールドで開催されました。その時に山懸のプレーを見ました。守備だけなら宗山以上と言ってもいいと思います。ひと昔前の名選手でたとえるなら、宗山は小坂誠さん(ロッテほか)、山縣は松井稼頭央さん(西武ほか)といった感じです。守備固めだけならすぐ一軍で起用できるレベルにありますが、ファームで打撃を磨かせるのではないでしょうか。
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