プロ野球2025新外国人打者の評判は? 巨人の新助っ人は打って、走って、バスケもうまい (3ページ目)
【闇雲にバットを振らなくなった26歳】
しかし、開幕からメインの一塁手として起用された2024年は、67試合で打率.205、出塁率.267、4本塁打、OPS.571に終わり、7月を迎える前にマイナー降格となった。ただ、その後スリーAでは65試合で打率.309、出塁率.397、16本塁打、OPS.979と打ちまくっている。
現在26歳の年齢からすると、あと少しだけ時間をかければアメリカでブレイクした気もする。2019年の開幕前には野球専門雑誌『ベースボール・アメリカ』のプロスペクト・ランキングで全体81位に挙げられていた。
また、2021年2月にノーラン・アレナドがロッキーズからセントルイス・カージナルスに移ったトレードで、交換要員として他4人とともにロッキーズへ移籍したあとは、闇雲にバットを振る「フリースウィンガー」から脱却しつつあった。日本に舞台を移し、再び成長曲線を描き始めても不思議ではない。
モンテロと日本でチームメイトになるサンドロ・ファビアン(テキサス・レンジャーズ→広島/26歳)は、過去のデータだけを見ると突出したツールは持ち合わせない。しかし、裏を返すと「欠点が少ない」という見方もできる。
オリックスに入団したジョーダン・ディアス(前オークランド・アスレチックス/24歳)も、パワーのポテンシャルはモンテロに勝るとも劣らない。メジャーリーグ2年目の2023年にはアスレチックスで90試合に出場して10本のホームランを打った。2024年はスリーAながら102試合で22本塁打を記録している。
数年前の『ベースボール・アメリカ』では、ディアスとレナート・ヌニエス(2022年に日本ハムでプレー)を比べていた。どちらもパワーを売りとする右打者で、プロ入りとメジャーデビューがアスレチックスという点も共通するからだ。
日本ハムでのヌニエスは63試合に出場して4本塁打という結果に終わったが、2019年はボルチモア・オリオールズで31本のホームランを打っていた。ディアスはまだ24歳。2019年のヌニエスより1歳若い。
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