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プロ野球2025「新助っ人ピッチャー」のアメリカ現地評 将来を期待されていた元プロスペクトも来日 (3ページ目)

  • 宇根夏樹●取材・文 text by Une Natsuki

【台湾プロ野球のMVP選手も参戦】

 デュプランティエのプロスペクトランキング最高位は、2018年の全体73位。プロ2年目の2017年にシンブルAとハイAの計136.0イニングで奪三振率10.92と与四球率2.78、防御率1.39を記録し、ローテーションの3番手クラスになると評価されていた。

 マラーは『ベースボール・アメリカ』のランキングには入っていないが、データサイト『ベースボール・プロスペクタス』のランキングで2020年〜2023年に4年続けてランクインし、2022年は全体56位に位置した。当時のフォーシームは最速100マイル(約161キロ)に達することもあったものの、現在は90マイル(約145キロ)台前半。ただ、2024年はメジャーリーグで打者202人と対戦し、敬遠四球の3人を除けば四球で歩かせたのは7人しかいなかった。

 なお、来日1年目に最も活躍する外国人投手は、元メジャーリーガーでも元マイナーリーガーでもない可能性もある。ポスティングシステムを利用して台湾の統一ライオンズから日本ハムに入団した古林睿煬(グーリン・ルェヤン/24歳)は、2024年に125.0イニングで奪三振率10.80と与四球率2.02、防御率1.66を記録し、台湾プロ野球リーグのMVPに選ばれた。

 もっとも、古林睿煬の入団が発表された時の新庄剛志監督のコメントに「先発ローテーションに割って入ってほしいけど、ここは競争。焦らず自分のよさを少しずつ出していってもらって、時間をかけて自分のポジションを確立していってほしいね」とあるように、日本ハムは長い目で見ているのではないかと思われる。

 続々と新外国人選手が来日するなか、果たして今シーズンは誰が主役となるのか。

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