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「給料もそんなに高くないのになんで続けるの?」 もうすぐ40歳、元ソフトバンク・藤岡好明がニカラグアで見つけた答え (4ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke

またウインターリーグに参加したいと語る藤岡好明(写真右) 写真/本人提供またウインターリーグに参加したいと語る藤岡好明(写真右) 写真/本人提供この記事に関連する写真を見る トレーニングができないなら、違うメニューで代用すればいい。すべてが思うようにいくわけではない分、自然とそうした思考になった。

「おそらく日本にいたら、いろんなことにトライしていくんだとはならなかったかもしれない。捨てる勇気というか、変える勇気。それがないと、新しい部分が出てこなくなる。今までと違うことをいかに求めるか。それも海外挑戦の意義に含まれていたと思います」

 もうすぐ40歳になるが、投手としての探究心は強まるばかりだ。年齢を重ねるにつれ球威は落ちているが、その代わり、どう抑えていくか。対バッターという意味での投球術は、楽しさが増しているような感覚がある。

「もっとうまくなる方法、自分の知らない方法があるんじゃないか。考え方も含めて。それを探しているのが楽しい。それが野球を続ける原動力に近いですね」

 ニカラグアリーグの戦いを終え、2025年シーズンをどうするかは未定だ。ただし、ひとつだけ決まっていることがある。

「もう一回、ウインターリーグにチャレンジしたい。そのためにも、次の冬までどこに在籍するのがいいのか。『まだやるの?』と思われるかもしれないけど、抗いながらやりたい。まだ頑張ります」

 不惑を迎える藤岡のピッチングを、今季も楽しみにしたい。

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