43歳、川崎宗則が語る野球人生の「終活」 「電池はもう少ししたら切れるんで」 (5ページ目)
相手チームの選手にも積極的に声をかける川﨑宗則 photo by Nakajima Daisukeこの記事に関連する写真を見る 緊張感に包まれつつも、自然体だからこそ実力を発揮できるのかもしれない。周囲の日本人選手には「野球がすべて」という考え方も少なくないが、視点を変えることも必要なのではないだろうか。
「別に野球がすべてでもいいし、人生の一部だと思ってもいい。ただ、野球だけではメシは食えない。野球でチャンスをもらえる人間に必要なのは、やっぱり人間性。たくさんのスポンサーがいて成り立つエンターテイメントだからこそ、僕らはいいプレーを見せなきゃいけない。人間的にも恥じないようにしないといけない。そういう意味で、野球よりも大事なことがたくさんある。それが僕の考えです」
なぜ、川﨑は世界の野球ファンに愛されるのか──英語でもスペイン語でも日本語でも、彼のシンプルな言葉には、唯一無二の魅力が凝縮されていた。
著者プロフィール
中島大輔 (なかじま・だいすけ)
2005年から英国で4年間、当時セルティックの中村俊輔を密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『山本由伸 常識を変える投球術』。『中南米野球はなぜ強いのか』で第28回ミズノスポーツライター賞の優秀賞。内海哲也『プライド 史上4人目、連続最多勝左腕のマウンド人生』では構成を担当。
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