大会連覇を目指す「侍ジャパン」 井端弘和監督初陣のプレミア12を楽しむための6つの見どころと注目選手 (5ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke

 世界の頂へ、強い意欲を見せたのが辰己だ。10日のチェコ戦後にはこう誓った。

「WBCに出るために、国際大会で強いことをアピールしたい。(プレミア12で)大暴れして、必ずWBCに降臨したいと思います」

 今季パ・リーグの最多安打を獲得した辰己をはじめ、2年後のWBCに向けて期待されるメンバーは多い。今回、追加招集された清宮幸太郎(日本ハム)もそのひとりだ。

「本当にチャンスだと思います。でも気負い過ぎてもと思うので、自分らしく、自分のプレーができるように準備できればと思います」

 ショートでは前回のWBC優勝メンバーの源田壮亮(西武)が選出されている一方、22歳の紅林弘太郎(オリックス)も選ばれた。今季は136試合で打率.247、2本塁打と不本意な成績に終わったが、裏返せば、それくらい井端監督の期待が大きいということだ。

 宮崎合宿の打撃練習では快打を連発し、11月5日の広島戦では3安打と気を吐いた。

「やっぱり試合に出たいので。出るためには、ほかの二遊間の選手と違ったところを見せたい」

 右打ちもでき、長打も放てるのが紅林の魅力だ。源田という高い壁を越えて、どれだけ出場機会を得られるか。ハイレベルな争いがチーム力を高めるだけに、プレミア12連覇、そして2026年WBCへの道という意味でも注目される。

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