【日本シリーズ2024】DeNAが本拠地で痛すぎる連敗 西山秀二が解説「山川穂高への失投はなぜ起きたのか?」 (3ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva

── DeNAは本拠地で連敗という厳しいスタートになりましたが、ここからどんな戦いが必要になりますか。

西山 まずは先制点を取ることです。幸い、冒頭で挙げた牧選手、宮﨑選手も2戦目でヒットが出ましたし、いつもどおり打席に入れると思います。あとは2戦目を欠場したタイラー・オースティン選手が出場できるのかどうか。DH制があるので、そこに入るかもしれないですが、自打球での欠場ということでどこまで回復しているのかが気になります。あと、森選手、梶原昂希選手といった若手が堂々としたプレーぶりを見せています。劣勢を打破する時は、こうした若手の力が必要です。彼らの活躍に期待したいですね。

── 一方、ソフトバンクは最高の形でスタートしました。

西山 とにかく相手に流れを渡したくないですから、一気に決めにかかるでしょう。地元の大声援を受けてプレーできますし、DH制の戦いになれば近藤健介選手が使える。ソフトバンクにとっては、プラスしかありません。

── 4連勝も考えらますか?

西山 十分あると思います。山川選手が打ち、初戦で不安定な投球をしたロベルト・オスナ投手も2戦目はしっかり三者凡退で抑えた。正直、不安要素がないですよね。逆にDeNAは、ただでさえケガ人が多いなか、4番のオースティン選手まで出られないとなると......ちょっと厳しい。リリーフ陣はいいわけですから、まずは先制して、自分たちの戦いに持ち込みたいですよね。


西山秀二(にしやま・しゅうじ)/1967年7月7日、大阪府生まれ。上宮高から85年のドラフトで南海(現・ソフトバンク)から4位指名を受け入団。87年シーズン途中に広島にトレード。93年に正捕手の座を掴み、94年、96年にベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞するなど、リーグを代表する捕手として活躍。2005年に巨人に移籍し、中学時代となる桑田真澄とバッテリーを組むも、同年限りで現役を引退。引退後は巨人、中日でコーチを歴任。現在は解説者として活躍している

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