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ソフトバンクがケガ人続出でCSはピンチ? 柳田悠岐や近藤健介など、OB攝津正がチームの状態を分析 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

【柳田と近藤がいる・いない場合の打順はどうなる?】

――野手では、右太もも裏の肉離れで長期離脱中の柳田悠岐選手が9月30日のオリックス戦で一軍復帰(2番・DH)しましたが、近藤健介選手は右足の負傷で離脱中です。

攝津 ファームの試合では外野守備も無難にこなしていましたし、ファイナルステージまで時間もあるので、柳田に関しては問題ないと思います。気がかりなのは近藤健介です。リーグ優勝を決めた日に松葉づえをついていましたし、正直どうなのかなと。あくまで個人的な意見ですが、あまり状態がよくないのかなと思いますし、近藤が戻れない可能性もあるんじゃないかと。小久保裕紀監督も復帰を焦らせることはしないと思いますし、出られない場合の戦略も考えているはずです。

――近藤選手がいるといないとでは、だいぶ戦略が変わりそうですが......。

攝津 近藤が離脱して以降、明らかに得点力が落ちましたからね。ただ、中村晃が5番に入った時にはけっこう機能している。打って走者を還すことも期待できるのですが、もともとバントもうまくてしっかり決められるんです。近藤とはタイプが違う5番ですが、つなぐことができる選手なので面白いと思います。つなげられたら、6番にはチャンスに強い正木智也(得点圏打率.351)や柳町達(同.425 )がいますから。

 それと、途中加入のジーター・ダウンズがいいですね。(9月29日の日本ハム戦で)来日初本塁打も出ましたが、バッティングがコンパクトです。日本のピッチャーのボールに柔軟に対応している印象があります。

――柳田選手が故障で離脱して以降、ほとんどの試合で栗原陵矢選手が3番を任されてきました。柳田選手が戦列に完全復帰した場合、栗原選手は何番が適任だと思いますか?

攝津 近藤が戻れないと想定した場合、3番に柳田を入れ、栗原は5番がいいのかなと。それで6番に中村を入れるのか、正木なのか柳町なのかは相手ピッチャーにもよると思います。

 逆に近藤が戻れるのであれば、打線はどうにでも組めます。3~6番は、開幕当初の柳田、山川穂高、近藤、栗原の並びになると思いますし、打線の厚みがかなり増しますね。肝心なのは柳田の状態。ファームでホームランが出たりしているとはいえ、一軍の試合から遠ざかっていますから。

――柳田選手は守らせるのか、DHで起用かという点は?

攝津 難しいところです。近藤が戻るのであれば柳田は守らせると思いますが、足のケガの影響による不安は多少あると思いますし、近藤が復帰できない場合は柳田はDHじゃないでしょうか。やはりブランクがありますし、CSの試合で守らせるのはちょっと怖いでしょうから。

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