高木豊の助っ人診断 交流戦で初優勝した楽天らパ・リーグ球団で評価が高かったのは? (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

◆楽天【野手×/投手△】

「野手の(マイケル・)フランコはファームにいる期間が長かったですね。一軍に上がってからはクリーンナップで起用されていますが、やはり長打に期待しているからだと思います。(6月12日の)巨人戦では初回の3ランで期待に応えましたね。左バッターの多い楽天では貴重な右バッターですし、当たりが出始めれば大きい。昨季の経験で日本のピッチャーに多少なりとも慣れている部分はあると思いますし、今後に期待です。

 先発の(コディ・)ポンセは、チームが苦しい時に長いイニングを投げて助けたりもするのですが、やられる時があっさりしている。あと、今季は大量失点が目立ちます。力のある真っすぐで三振を量産する時もあるんですけどね。バッテリーとしての攻め方なのか、コンディションなのか、何かが変われば抑えられるピッチャーだと思います。

(ニック・)ターリーは戦列に復帰してから安定しています。広島時代に実績がありますし、中継ぎにターリーがいるのは心強い。楽天は交流戦で初優勝しましたが、ターリーら中継ぎ陣が踏ん張っていることも大きいです。宋家豪は、チームで一番投げていますし(26登板)、防御率も1点台(1.48)。リリーフ陣で一番頼りになる存在ですよね。経験値は十分で安心して任せられます」

<評価対象となった助っ人の成績>

(野)フランコ 19試合 打率.246 2本塁打 7打点 出塁率.270 OPS.647

(投)ポンセ 10試合 3勝4敗 防御率6.50 QS率40.0

(投)宋家豪 26試合 1勝2敗 16ホールド0セーブ 防御率1.48

(投)ターリー 7試合 0勝1敗 2ホールド0セーブ 防御率3.86

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