高木豊の助っ人診断 交流戦で初優勝した楽天らパ・リーグ球団で評価が高かったのは? (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

◆日本ハム【野手△/投手△】

「野手の(アリエル・)マルティネスは春先は状態が悪かったですが、劇的な一打を打つことも多いですよね。打率はそこまで高くないのですが、ここぞという時の一打に期待して4番での起用が続いているんでしょう。昨季よりも打席での迫力というか、怖さみたいなものも感じますし、これから調子は上がっていくと思います。

(アンドリュー・)スティーブンソンは、真面目で日本の野球を素直に受け入れようとする気持ちを感じていましたし、ファームでは打ちまくっていたので期待していましたが......苦労していますね。(フランミル・)レイエスはパワーはすさまじいのですが、欠点を露呈しています。速い球に苦労するようでは、助っ人として魅力を感じません。ヤクルトなどで活躍した(ウラディミール・)バレンティンみたいになる要素もあるのかなと思いましたが、柔軟性が違いますね。

 リリーフの(パトリック・)マーフィーは安定しています。今季の日本ハムの躍進の理由としてリリーフの安定感も欠かせませんが、河野竜生や杉浦稔大、田中正義らとともにブルペンを支えてくれています。カーブが武器でバッターに対して意識づけができていますよね。

(アニュラス・)ザバラは160kmの真っすぐが魅力ですが、少々荒れ球なのが気がかりです。ただ、守護神の田中もシーズンを通してみれば不調な時期はありますし、抑えを何人かで回すのであれば有力な候補でしょうね」

<評価対象となった助っ人の成績>

(野)マルティネス 61試合 打率.262 7本塁打 32打点 出塁率.335
OPS.792

(New/野)レイエス 28試合 打率.203 2本塁打 3打点 出塁率.284 OPS.601

(New/野)スティーブンソン 20試合 打率.169 0本塁打 0打点 出塁率.183 OPS.383

(投)マーフィー 25試合 1勝1敗 9ホールド0セーブ 防御率1.80

(投)ロドリゲス 10試合 1勝1敗 3ホールド0セーブ 防御率2.08

(投)ザバラ 7試合 0勝0敗 1ホールド1セーブ 防御率0.00

(投)バーヘイゲン 現段階で一軍での出場なし

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