源田壮亮、今井達也も認める「ネクスト・ブレイク候補」 西武・羽田慎之介が語るプロ3年目の今 (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

── 前までは小手先だった?

羽田 そうですね。今は「この筋肉を使う」というより、「使える状態にする」というイメージですね。意識して筋肉を使うのではなく、無意識でも働いている状態にするというか。

── 高校時代はヒジをしなやかに使っているイメージでしたが、今は少し違いますよね?

羽田 そうですね。腕を固めるというか。僕の場合は柔らかすぎてもダメで。固いところがないと、柔らかく使えないので。

── 柔らかすぎると、ふにゃふにゃで制御できない感じでしょうか?

羽田 あ、そんな感じです。

── 昨季に左肩痛を発症したと聞きましたが、どんな症状だったのでしょうか。

羽田 ただ痛くて......。

── 医師からの診断は?

羽田 ないです。ただ痛くて。

── 痛みがとれたから、秋にまた投げ始めたということですか?

羽田 そうです。

── 高校時代からケガとの戦いでしたが、自分の体との付き合い方は変わってきましたか?

羽田 (ケガをしたのは)ただの自分のケア不足なんで。忍耐力がないですし、同じ方向を向くのが難しいタイプで。いろんなところに注意が向いちゃうので、そういうところがケガに表れたのかなという気がします。

── その時、その時にマイブームがあるというか?

羽田 そういうことになってしまっています。

── なってしまっている(笑)。

羽田 向く方向がずっと同じ人もいれば、いろんな方向を向いてしまう人もいて。自分は向いてしまう。ん〜、野球に向いてないのかもしれないですけど(笑)、そこは気をつけています。

── 高校時代には「実家通いだと甘さが見えたために寮に入った」という経緯がありました。基本的にはマイペースな性格なんでしょうか?

羽田 うーん、どうなんでしょう。そこは菊地さん(筆者)が決めていただければ(笑)。

── 今は体重が97キロまで増えたそうですが、肩・ヒジを含めてスピードに耐えられる体はできつつありますか?

羽田 まだできていないところもありますけど、だんだんとできてきました。

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