源田壮亮、今井達也も認める「ネクスト・ブレイク候補」 西武・羽田慎之介が語るプロ3年目の今 (2ページ目)
何度も見に行っても空振りに終わった理由、そしてこれほどの大器がドラフト4位まで残っていた理由は、高校時代に故障が多かったからだ。
プロ3年目を迎えた羽田はいま、ファームでじっくりと育成されている。大器は何を考え、何に取り組んでいるのか。羽田のつかみどころのないキャラクター性も手伝い、インタビューは予想外の展開を見せた。
【伸びしろはまだまだある】
── 羽田投手には高校時代に何度かお話を聞いたことがあるのですが、プロ入り後の奇想天外な言動に驚きました。「キャラ変」したわけではないですよね?
羽田 流れに身を任せている感じなので......。けっこうマインドは変わるタイプなので、そのへんはわりとあるんじゃないでしょうか。
── 高校時代は真面目に技術論を語ってくれて、クレバーな印象が強かったです。
羽田 そうでした? たぶん今もそうですけど、若い時ってそういうところがあるじゃないですか。いろんな思想とか哲学とか取り込んで、わかってもないのに好き勝手に振り回すようなところが。
── 羽田投手は自分自身の可能性について、どう自己評価しているのですか?
羽田 自分のなかでも、伸びしろはまだまだあると思っています。
── ここまでは順調ですか?
羽田 前進したり、下がったり......という感じで。順調ではないです。
── 今、テーマとして取り組んでいることは?
羽田 変化球の球質と精度を上げることと、真っすぐのコントロールですね。
── 変化球はスライダーとフォーク?
羽田 そうです。
── ストレートは157キロが最速ですか?
羽田 いやぁ、そんな出ないです(笑)。
── 出ないですか(笑)。
羽田 この前(3月10日)、巨人戦で156キロが出て、MAXを更新したので。
── あまり変わらない気もしますが(笑)。高校時代から体も変わっていくなかで、感覚的な変化はありますか?
羽田 かなり安定感は出てきていますし、土台はつくれている感じはあります。しっかりと使える筋肉が増えたという感じです。
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