五十嵐亮太はホークス投手陣の大化けに期待 キーマンはアメリカ帰りの「魔改造」倉野信次コーチだ! (2ページ目)
── 一見すると、直接は野球と関係ないことも含めた「美しい野球」なのでしょうか?
五十嵐 昔と違って、今のご時世において身だしなみを強制することは難しくなっていますよね。ある意味では、時代に逆行している面もあるかもしれない。けれども、それこそ小久保さんの思いであり、逆に新しい部分かもしれない。選手たちに聞くと、具体的な指示が出ているわけではなく、選手たちが自ら考えて行動しているということですから、最初は違和感があるかもしれないけど、意識が変わることで結果も変わる。僕はOBとして、そうなることを願いたいですね。
【山川穂高の加入で打線に化学変化】
── 先ほど話に出た、「もっと積極的な選手、熱を感じる選手が出てきてほしい」という小久保監督の思いを現実のものとするにはどうすればいいでしょうか?
五十嵐 やっぱり、ベテランでしょうね。柳田、中村晃、今宮健太あたりが中心となって、まだ20代だけど、栗原陵矢もそうかもしれない。ベテランたちが率先して見本となることが大切。実績のある選手が、全体練習だけでなく、自主練習にも熱心に励んでいる姿を見れば、当然若手だって、「オレたちももっとやらねば」という気持ちになるでしょうから。
── 山川穂高選手の加入は、どのような化学変化をもたらしそうでしょうか?
五十嵐 実際にキャンプで彼の練習風景を見ましたけど、バットスイングの数も体力も桁違いでしたね。ちょうど、埼玉西武ライオンズ前監督の辻発彦さんがいらしていたので、話をしたんですけど、ライオンズ時代から山川は練習熱心で、試合が終わってからも室内練習場で打ちまくって、「もういいんじゃないか」というほどの練習量を誇っていたそうです。僕も23年間の現役生活を過ごしましたけど、長くやるための秘訣は「若い頃の練習量」ですから。
── そうなると、先ほどおっしゃっていた「ベテラン選手が若手に背中を見せるべき」という意味では、山川選手の加入はチームにとってもプラスとなりそうですね。
五十嵐 間違いなくプラスになるでしょうね。今のご時世にはそぐわない考えかもしれないけど、僕自身は「若手選手には強制的にでも練習させるべき」と考えていますけど、山川の姿は、若手にとってとてもいい教科書になるでしょうね。
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