1年前は青学大のレギュラー争い 一夜にして全国区となった西川史礁が描くシンデレラストーリー (3ページ目)
それからわずか1年で若手主体の強化試合とはいえ、侍ジャパンのトップチームで大活躍するなど誰も予想できなかったに違いない。
井端弘和監督は試合後、西川の活躍について「緊張があるなかでファーストスイングから振れたことと、ファウルにならずに飛んでいくところは並みの大学生ではないなと思いました」とコメントしている。
この日の活躍がなかろうと、西川の「ドラフト1位候補」という評価は揺らがなかっただろう。一夜にして全国区の知名度を得た西川は、これからどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。そして、「大学野球にこんな逸材がいたのか」と初めて知った野球ファンも多かったはずだ。
シンデレラストーリーの行方を見届けるために──。今春以降、ひとりでも多くの野球ファンが東都大学リーグの試合へと足を運び、西川史礁のフルスイングを堪能する光景が見られるかもしれない。
プロ野球経験ゼロのジイさんが、なぜタイガースの監督に!?
“猛虎史最大のミステリー”に迫る傑作ノンフィクション書籍
『虎の血 阪神タイガース、謎の老人監督』
村瀬秀信・著 1980円(税込) 絶賛発売中!>>
3月18日、大阪で刊行記念イベント開催 詳しくはこちらへ>>
著者プロフィール
菊地高弘 (きくち・たかひろ)
1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。
フォトギャラリーを見る
3 / 3