WBC侍ジャパン世界一達成の地で39歳バレンティン発見! カリビアンシリーズでいまだ実力健在 (3ページ目)
チームメイトたちは、これから所属先を探すことになる。ある意味、メジャー球団のスカウトが集まるカリビアンシリーズは、次の契約を勝ちとるためのショーケースとなる。しかしバレンティンは、そのままマイアミで家族と過ごすことを選んだ。試合後、妻と愛息の出迎えを受ける彼の姿を見ると、「もう野球はウインターリーグだけで十分」というスタンスであることが伝わってくる。
3月上旬には、オランダのカリブ勢も多く参加するヨーロッパ選抜チームと侍ジャパンのテストマッチが組まれているが、バレンティンは今のところ参加する予定はないという。
「今さらファンもオレを求めていないだろう」
そうバレンティンは語るが、気まぐれな彼のことだ。いざシーズンが始まれば、世界のどこかでバットを振っているかもしれないし、ひょっとすると侍ジャパンの前に現れるかもしれない。
著者プロフィール
阿佐 智 (あさ・さとし)
これまで190カ国を訪ね歩き、22カ国で野球を取材した経験をもつ。各国リーグともパイプをもち、これまで、多数の媒体に執筆。国内野球についても、プロから独立リーグ、社会人野球まで広くカバー。数多くの雑誌、ウェブサイトに寄稿している。2011、2012アジアシリーズ、2018アジア大会、2019侍ジャパンシリーズ、2020カリビアンシリーズなど国際大会取材経験も豊富。
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