「素材は超一級品!」ヤクルトのドラ2松本健吾が150キロを連発するようになった「ある特訓」とは? (4ページ目)

  • 徳吉刑事●取材・文 text by Tokuyoshi Keiji

【素材は超一級品!大舞台に強いピッチングに期待】

 松本の球速アップに大きく寄与した川尻コーチは、プロでの活躍に太鼓判を押す。

「とにかく気持ちが強い。トヨタからプロ入りした投手で、直近だと吉野(光樹/DeNA/2022年ドラフト2位)や祖父江(大輔/中日/2013年ドラフト5位)などに比べても能力的に遜色はないですね。ただし、栗林(良吏/広島/2020年ドラフト1位)は最初から完成度が高かったので除外して(笑)。松本はまだまだ伸びシロもあって、素材は超一級品!」

 また、ヤクルトの東海地区担当・中西親志スカウトは「社会人に入って球速が上がった。即戦力として評価している」と、社会人出身投手のなかで真っ先に指名された右腕に期待を寄せた。

 亜大時代のドラフト指名漏れから2年後。大きく成長してスカウトの目を自らに引き寄せ、ついにプロへの扉を開いた。学生時分に慣れ親しんだ神宮球場が本拠地となるプロのステージでも「大舞台には滅法強い」ピッチングを見てみたい。

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