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「阪神の牙城が崩れて様相が変わりそう」なセ・リーグ 高木豊が分析「交流戦で勢いづいたチーム」と「活躍が気になった選手」 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

【阪神2年目の左打者は「使わない理由がわかりません」】

――選手個人についても伺いたいのですが、交流戦で活躍が目についたバッターを挙げるとすれば?

高木 巨人の岡本、DeNAの牧秀悟と宮﨑敏郎は特によかったです。巨人の丸佳浩、DeNAの(タイラー・)オースティンの状態も上がってきましたね。オースティンはホームランこそ出ていませんが、"ゲーム勘"が戻ってきています。

 あと、阪神の前川右京と巨人の大城卓三もよかったです。

――阪神の前川選手は高卒2年目、若手の左バッターですが、どこがよかったんでしょうか。

高木 スイングのスピード、あとは対応力ですね。交流戦の最初はDHで起用され、緊張感などにのまれてしばらく打てませんでしたが、徐々にヒットが出てきた。外野手でもコンスタントに打てるようになりました。

(6月18日の)ソフトバンク戦での(カーター・)スチュワートの速いボールに対しての対応もよかったです。この試合では、阪神のバッターの中で一番対応できていました。

――今後もスタメンで使っていくべきですか?

高木 逆に、使わない理由がわかりません。左ピッチャーが出てきた時に岡田彰布監督がどう考えるかですね。例えば、佐藤輝明と前川を並べて使うような形になるとしたら、相手は左ピッチャーを出しやすくなるでしょうし。なので、(ヨハン・)ミエセスや森下翔太らとの併用になってくるのかなと思います。

――巨人の大城選手については?

高木 ポイントとなる場面でホームランを打っていますし、WBCから帰ってきて成長した感じがあります。リード面はピッチャーとの共同作業なので一概には言えませんが、チーム防御率が改善傾向なので、リード面も評価していいと思います。

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