「阪神の牙城が崩れて様相が変わりそう」なセ・リーグ 高木豊が分析「交流戦で勢いづいたチーム」と「活躍が気になった選手」 (4ページ目)
ただ巨人も、交流戦の優勝まであと一歩のところで失速したのがちょっと気になります。昔の巨人であれば、そんな状況で絶対に負けなかったのですが、調子を上げてきた楽天に連敗をしてちょっと尻すぼみになった。優勝していたらより加速していたでしょうが、他チームは助かりましたね。
――6月23日から再開されるリーグ戦では、首位を争う阪神とDeNAが対戦します。交流戦を経て2.5ゲーム差まで縮まっていますが、この3連戦はポイントになりそうですか?
高木 岡田監督に言わせれば、「まだまだ勝負所は先」という感じでしょうね。周囲は盛り上げていくでしょうが、今からそんなことを言っていたら疲れてしまいます。両チームとも負け越さないように、「できれば2勝1敗でいきたい」と思っているはずですよ。
(後編:「佐々木朗希がどんな球を投げても打たれる状況はおかしい」他にパ・リーグで気になるのは西武の「崩壊」状態...>>)
【プロフィール】
高木豊(たかぎ・ゆたか)
1958年10月22日、山口県生まれ。1980年のドラフト3位で中央大学から横浜大洋ホエールズ(現・ 横浜DeNAベイスターズ)に入団。二塁手のスタメンを勝ち取り、加藤博一、屋鋪要とともに「スーパーカートリオ」として活躍。ベストナイン3回、盗塁王1回など、数々のタイトルを受賞した。通算打率.297、1716安打、321盗塁といった記録を残して1994年に現役を引退。2004年にはアテネ五輪に臨む日本代表の守備・走塁コーチ、DeNAのヘッドコーチを2012年から2年務めるなど指導者としても活躍。そのほか、野球解説やタレントなど幅広く活動し、2018年に開設したYouTubeチャンネルも人気を博している。
■元プロ野球選手のYouTuberのパイオニア
著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。
【写真】サトテルの中学の同級生 櫻坂46・小池美波さんインタビューカット集(8枚)
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