エスコンフィールドはやりやすい? やりづらい? 屋根つきの天然芝、いびつな形状...選手たちが語る本音 (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Sankei Visual,Shimamura Seiya

日本初の開閉式屋根つき天然芝球場のエスコンフィールドHOKKAIDO日本初の開閉式屋根つき天然芝球場のエスコンフィールドHOKKAIDOこの記事に関連する写真を見る エスコンフィールドはブルペンが外野にあるのも特徴のひとつで、中継ぎの木澤尚文は「神宮もブルペンは外ですが、また違った感じでした」と話した。

「ブルペンレベルからでもボールパークを感じることができましたし、球場の雰囲気を感じながら準備できるのは新鮮でしたね。マウンドで気になることはなかったです。バックネットまでの距離が短いことも視覚的に違いは感じなかったですし......打ちとったと思った打球がファウルになってしまうくらいですかね」

 セットアッパーの清水昇は、観客席が近いことについて「競った展開での緊張した空気がじかに感じられた」と言った。

「そのことでブルペンから呑まれてしまうこともあります。いい流れの時は、球場が一体になっていい感覚でマウンドに上がれますけど、競っている時に球場の雰囲気と一緒になってしまうのは中継ぎピッチャーにとってよくないことなので、そこは気になりました」

 バックネット側の上段席から見るブルペンは、投球練習するピッチャーの頭上にスポットライトが当たり、まるで舞台を見ているような独特な景色だった。

「正直、上から照明が当たることってないので、最初にブルペンに入った時はすごく違和感がありました。ほんとに上からドーンと照明が当たって、自分の影がはっきり見えるなかで投げないといけない。景色がまったく違うんです。東京ドームやバンテリンドーム、甲子園のブルペンの室内は蛍光灯で、そんなに影は映らないですから。自分の影が見えるのは気になりましたけど、それを理解していけばいいと思いました」(清水)

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 前出の山崎は「きれいですし、ほかの球場と違うというか、新しい球場っぽさをいろいろ感じました」と話した。

「外野に関しては、右中間が狭かったというか、球場独特の広がりがなく、芝も長く柔らかい印象を受けました。フライは、屋根が黒いからボールは見やすかったです。ただ、練習中に打球を追ったら照明と被るところがあるので、そこは気になるかもしれないですね」

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