ヤクルトの野手24人に聞いた「増やしたいもの、減らしたいもの」三冠王・村上宗隆の答えは? (7ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Koike Yoshihiro

 濱田太貴の魅力はパンチ力で、最終クールに滑りこむように一軍キャンプに合流。浦添でのオープン戦ですぐ結果を出した。

「大きめに盛って、本塁打20本、打率.280が目標です。減らしたいものはケガですね。去年もケガがなければ、もう少しよくなっていたかもしれないですし、本当にケガしたくないという思いです。そのために基本に戻って、ストレッチとウエイトトレーニングで強い負荷がかかっても耐えられる体づくりをキャンプからやっています」

 松元ユウイチ作戦コーチは「攻撃ではバントとか、フルカウントからのランエンドヒットとか、そういうところをレベルアップしないといけないですね」と話した。

 そのために、若手の早出練習では、マシン相手にバントやバスターなどの作戦バッティング練習に20分から30分の時間をかけ、全体練習では守備練習の時間を多くとった。

「昨年、チームは得点などでセ・リーグ1位だったのですが、基本的には守備で流れをつくりたい。そのために獲れるアウトを確実に増やし、去年の反省をいかして守備のミスを減らしたい。失点を防ぐことができなかったら、今度はうしろのランナーを進塁させない。細かいところのプレーでの確率を増やしたいですね」

ヤクルト主力に聞く「増やしたいもの、減らしたいもの」投手編はこちら>>

プロフィール

  • 島村誠也

    島村誠也 (しまむら・せいや)

    1967年生まれ。21歳の時に『週刊プレイボーイ』編集部のフリーライター見習いに。1991年に映画『フィールド・オブ・ドリームス』の舞台となった野球場を取材。原作者W・P・キンセラ氏(故人)の言葉「野球場のホームプレートに立ってファウルラインを永遠に延長していくと、世界のほとんどが入ってしまう。そんな神話的レベルの虚構の世界を見せてくれるのが野球なんだ」は宝物となった。以降、2000年代前半まで、メジャーのスプリングトレーニング、公式戦、オールスター、ワールドシリーズを現地取材。現在は『web Sportiva』でヤクルトを中心に取材を続けている。

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