ヤクルトの野手24人に聞いた「増やしたいもの、減らしたいもの」三冠王・村上宗隆の答えは? (5ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Koike Yoshihiro

 ルーキーの北村恵吾(ドラフト5位/中央大)は「打つことに関しては、自分の得意分野でもあるので......」と、オープン戦では本塁打を記録。フリー打撃ではレフトの防護ネットを越える大アーチも放った。

「打席のなかでは積極的に打ちにいくこと。でも、そのなかでボールを見極めて四球を選んだり、塁に出ることでチームに貢献できることはたくさんあるので、いちばん意識しているのは出塁率です。実戦で課題がたくさん出てきているなかで、とくに走塁に関しては根本から磨いて、少しでもいい走塁をしないといけないと思っています」

 澤井廉(ドラフト3位/中京大)は、最終クールから合流。オープン戦では初安打、初打点を記録した。

「打撃でアピールしていけたらと思いますし、本塁打にこだわりがあるので長打力を増やしたい。(二軍キャンプで)同級生の濱田太貴のバッティング練習とかをよく見るんですけど、すごいパンチ力があって打球を飛ばすんで、自分はまだまだだと......」

【主力4人の増やしたいもの】

 2月16日、野手では中村悠平、山田哲人、村上宗隆がWBC合宿のためにチームを離れることになったが、その前に今シーズンの「増やしたいこと、減らしたいこと」を聞いた。

「各々が増やすこと、減らすことも大事だと思いますが、昨年チームは最後に勝ちきれなかった悔しい思いのままでいます。その気持ちを忘れることなく、今年にぶつけていきたい。日本一奪還のためになんとかしてうまくなってやろうと、シーズンを通して成長できたらいいなと」(中村悠平)

「去年は個人の成績が全然よくなかったので、今年は『山田のおかげで勝ったな』という試合がひとつでもたくさんあればと思っています。ほかには、バットを振る量を増やしたいですね。単純に成績が落ちてきていることが理由で、(キャンプ中は)例年と比べると2倍まではいかないですけど、それに近いくらい振っています」(山田哲人)

 山田はWBCから帰国後、一軍に合流初日に「代表の宮崎合宿、そして大会中もバットを振りこむことができました」と納得の表情をみせた。

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