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WBCで侍ジャパンの投手陣はアメリカの最強打線にどう挑むのか タイトルホルダーがずらりのなかで一番ノッテいる打者は? (3ページ目)

  • text by Saku Yanagawa
  • photo by Getty Images

 5番以降は流動的にメンバーを入れ替えてきた。一発のあるカイル・シュワーバー(ナショナルズ)や好調タッカー、ティム・アンダーソン(ホワイトソックス)やピート・アロンソ(メッツ)などタイトルホルダーが名を連ねる。

 どのメンバーが出場したとしても、どこからでも点がとれるラインナップであり、ここまでの6試合で49得点を挙げた打線は、気を抜くことができない。

 また、ここまでチーム本塁打も全チームトップの10本塁打を記録しており、ランナーをためての一発にも注意が必要だ。

 実績や実力、そして年俸だけを見ると、震え上がりそうになる2023年版のアメリカ打線だが、野球は何が起こるかわからないスポーツ。

 そして決勝戦という舞台は、日本の自慢の投手陣の力を世界に示す絶好のチャンスでもある。当日はアメリカ・ファンの「USA!」コールが響き渡るアウェー感が予想されるが、侍ジャパンにはそれをはねのける勢いと底力があるはずだ。そのネームバリューに臆することなく、丁寧に、そして気持ちのこもった投球で立ち向かい「銀河系打線」をねじ伏せてほしい。

 今年1月、栗山監督が立てた誓いを実行する時がきた。

「アメリカで、最後はアメリカをやっつけて勝ちたい」

著者プロフィール

  • Saku Yanagawa

    Saku Yanagawa (サク・ヤナガワ)

    アメリカ・シカゴを拠点にするスタンダップコメディアン。2021年経済誌『フォーブス』の選ぶ「世界を変える30歳以下の30人」に選出。年間50試合以上をスタジアムで観戦するほどのシカゴ・カブス・ファン。

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